3x3男子日本代表(スリー エックス スリーだんしにほんだいひょう、スリー エックス スリーだんしにっぽんだいひょう、英:Japan men's national 3x3 team)は、日本バスケットボール協会(JBA)によって編成され、国際大会に派遣される男子3x3(3人制バスケットボール)のナショナルチーム。愛称は3x3男女、5人制男女とも共通の「AKATSUKI JAPAN(アカツキ ジャパン)」[1]。
2013年、FIBAアジアが初めて開催する3x3の公式大会・FIBAアジア3x3選手権(現FIBAアジア3x3カップ)に出場するため、ストリートボール経験者等を集めたセレクションを行って結成した[2]。初代代表チームメンバーには青木康平、長谷川聖、長谷川武、池田千尋の4名が選出され[3]、カタールのドーハで開催されたアジア選手権に出場。香港戦で国際大会初勝利をあげた。
翌2014年にもセレクションを行い第2回FIBA 3x3世界選手権に初出場。インドネシア戦で世界選手権初勝利をあげた。
2016年ワールドカップではトルコと中国を破って初の1大会2勝を記録した。
2018年のアジアカップでは3位決定戦でニュージーランドを破り、初めて銅メダルを獲得した。
3x3がオリンピックの正式競技となる2021年の東京オリンピックに、2014年から日本代表のベテラン落合知也、5人制日本代表経験もあるアイラ・ブラウン、米ネブラスカ大留学中の富永啓生、2021年3x3日本選手権大会MVP受賞の保岡龍斗でチームを組んで出場。競技初日は初戦でポーランドと対戦し、試合残り4分時点で9-16と7点差をつけられたが、残り7秒で追いつき18-18で2点先取のオーバータイムに突入。オーバータイムでは先に1点を取ったが逆転され19-20で敗れた[4]。2戦目のベルギー戦も試合残り3分46秒時点で5-12と7点差をつけられていたが、残り23秒で追いつき2戦連続でオーバータイムに突入。オーバータイムは両チームとも疲労により得点を奪えない展開が続いたが、日本は富永のドライブでベルギーを崩して決勝点を奪い、18-16でオリンピック初勝利をあげた[4][5]。競技2日目はオランダに20-21、ラトビアに18-21で敗れ、競技3日目はセルビアに11-21で完敗、ロシアにも16-19で敗れて4連敗で1勝5敗となり、この時点で予選リーグ最下位に転落。競技4日目、日本は予選最終戦の中国戦を21-16でノックアウト勝利して予選リーグ通算2勝5敗となり、ポーランドおよび中国と勝敗で並んだが、総得点数で上回って6位に浮上し、逆転で予選突破が決定した。決勝トーナメントでは予選3位のラトビアと対戦し、18-21で敗れて大会を終えた。
年 | 成績 | 試合 | 勝 | 敗 | 備考 | 選手 |
---|---|---|---|---|---|---|
2021 東京 | 6位 | 8 | 2 | 6 | 決勝トーナメント準々決勝 | 保岡龍斗 富永啓生 アイラ・ブラウン 落合知也 |
年 | 成績 | 試合 | 勝 | 敗 | 備考 | 選手 |
---|---|---|---|---|---|---|
2014 モスクワ | 5 | 1 | 4 | 予選ラウンド敗退 | 野元勇志 落合知也 鈴木慶太 高久順 | |
2016 広州 | 11位 | 4 | 2 | 2 | 予選ラウンド敗退 | 小松昌弘 川内滉大 落合知也 鈴木慶太 |
2018 マニラ | 14位 | 4 | 1 | 3 | 予選ラウンド敗退 | 小松昌弘 野呂竜比人 落合知也 鈴木慶太 |
2019 アムステルダム | 14位 | 4 | 2 | 2 | 予選ラウンド敗退 | 小林大祐 小松昌弘 落合知也 保岡龍斗 |
2022 アントワープ | 19位 | 4 | 0 | 4 | 予選ラウンド敗退 | 佐土原遼 藤高宗一郎 保岡龍斗 落合知也 |
2023 ウィーン | 12位 | 4 | 2 | 3 | 決勝トーナメント1回戦 | 佐土原遼 トーマス・ケネディ 保岡龍斗 落合知也 |
年 | 成績 | 試合 | 勝 | 敗 | 備考 | 選手 |
---|---|---|---|---|---|---|
2013 ドーハ | 3 | 1 | 2 | 予選ラウンド敗退 | 青木康平, 長谷川聖, 長谷川武, 池田千尋 | |
2017 ウランバートル | 8位 | 3 | 1 | 2 | 決勝トーナメント準々決勝 | 比留木謙司, 小松昌弘, 落合知也, 川内滉大 |
2018 深圳 | 3位 | 5 | 3 | 2 | 3位決定戦勝利 | 小松昌弘, 野呂竜比人, 落合知也, 鈴木慶太 |
2019 長沙 | 7位 | 3 | 1 | 2 | 決勝トーナメント準々決勝 | 藤高宗一郎, 小林大祐, 杉浦佑成, 保岡龍斗 |
2022 シンガポール | 5位 | 3 | 2 | 1 | 決勝トーナメント準々決勝 | 佐土原遼, 保岡龍斗,小松昌弘,落合知也 |
2023 シンガポール | 12位 | 2 | 0 | 2 | 予選ラウンド敗退 | 改田拓哉,小澤崚,仲西佑起,落合知也 |
年 | 成績 | 試合 | 勝 | 敗 | 備考 | 選手 |
---|---|---|---|---|---|---|
2018 ジャカルタ | 5位 | 6 | 5 | 1 | 決勝トーナメント準々決勝 | 荒川颯, 松脇圭志, 宮越康槙, 杉本天昇 |
2023 杭州 | オヌ太郎, 下川拓海, ジュウ イーサン龍英, 田中晴瑛 |
2021年東京オリンピックに出場したメンバー[6]。
No. | 氏名 | 身長/体重 | 生年月日 | 所属 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
23 | 保岡龍斗 | ||||
30 | 富永啓生 | ||||
33 | アイラ・ブラウン | ||||
91 | 落合知也 |
代表チームの編成と練習指揮を行う(3x3ではコーチはベンチ入りしない)