800メートルリレー走

800メートルリレー走(800メートルリレーそう、英語: 4x200 metres relay)は、4人で200メートルずつを走り、そのタイムを競う陸上競技である。800メートルを継走することから8継(はちけい)とも呼ばれる。800mリレーは、トラックのレーン(走路)扱いかたにバリエーションがあり以下のいずれかが採られることが多い。

  • スタートからゴールまで通して独立走路(セパレート)。
  • 第1・第2走者は独立走路で走り、第3走者のバックストレートへ入る(第2コーナー)あたりで走路解放(オープン)に変わる。
  • 第1走者の第2コーナーあたりで走路解放。

かつての中学男子の全国大会の正式種目であったが、2003年からは400メートルリレーに変更されており、国内の大会で走られることは少なくなった。2014年から始まった世界リレーの種目の一つとして2021年まで行われた[1]

屋外記録

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男子[2]
記録 タイム 名前 所属 日付 場所
世界 1分18秒63 ニッケル・アシュミードウォーレン・ウィアジャーメイン・ブラウンヨハン・ブレーク ジャマイカの旗 ジャマイカ 2014年5月24日 ナッソー
アジア 1分20秒83 Shengjie WANG、Yuqiang XIE、Yaorong ZHANG、Zhen QIAO 中華人民共和国の旗 中国 2021年9月23日 西安市
アフリカ 1分20秒24 サイモン・マガクウェチェデリック・ファン ワイクシネシフォ・ダンビルアカニ・シンビネ 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 2019年5月12日 横浜
ヨーロッパ 1分20秒66 クリストフ・ルメートル、Yannick Fonsat、Ben Bassaw、Ken Romain フランスの旗 フランス 2014年5月24日 ナッソー
北中米カリブ 1分18秒63 ニッケル・アシュミード、ウォーレン・ウィア、ジャーメイン・ブラウン、ヨハン・ブレーク ジャマイカの旗 ジャマイカ 2014年5月24日 ナッソー
南アメリカ 1分24秒42 アダム・ハリス、Winston George、Jeremy Bascom、Stephan James ガイアナの旗 ガイアナ 2015年4月25日 フィラデルフィア
オセアニア 1分23秒04 スコット・バセラ、シェム・ホランズ、ディーン・カポビアンコ、ピーター・バセラ オーストラリアの旗 ニューサウスウェールズ州 1998年12月6日 シドニー
日本・日本学生 1分21秒24 関口裕太、高須楓翔、島田開伸、千田杜真寿 日本の旗 早稲田大学 2024年7月6日 横浜
日本高校(単独) 1分26秒69 北原拓朗、猪俣隼弥、本間圭祐、小林佑貴 川崎市立橘高等学校・神奈川 2010年11月14日 城山・神奈川
日本中学(単独) 1分30秒14 林和浩、渡辺孝仁、石井敏雄、飯塚裕之 万騎が原中学校・神奈川 1993年10月17日
女子[3]
記録 タイム 名前 所属 日付 場所
世界 1分27秒46 ラティーン・ジェンキンス、ラターシャ・コランダー、ナンシーン・ペリー、マリオン・ジョーンズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 "ブルー" 2000年4月29日 フィラデルフィア
アジア 1分33秒99 陶宇佳、Yanbing Zhou、Wen Tian、韋永麗 中華人民共和国の旗 中国 2017年4月22日 ナッソー
アフリカ 1分30秒52 ブレッシング・オカグバレ、Regina George、Dominique Duncan、Christy Udoh ナイジェリアの旗 ナイジェリア 2015年5月2日 ナッソー
ヨーロッパ 1分28秒15 マルリース・ゲール、ロミー・ミューラー、ベーベル・エッカートマリタ・コッホ 東ドイツの旗 東ドイツ 1980年8月9日 イェーナ
北中米カリブ 1分27秒46 L・ジェンキンス、ラターシャ・コランダー、N・ペリー、マリオン・ジョーンズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 "ブルー" 2000年4月29日 フィラデルフィア
日本 1分34秒57 山田美来、三宅奈緒香、兒玉芽生、青野朱李 日本の旗 日本 2019年5月12日 横浜
日本学生 1分35秒42 奥野由萌岡根和奏蔵重みう青山華依 日本の旗 甲南大学 2024年10月27日 伊丹
日本高校(単独) 1分38秒82 村上瑞季、佐々木梓、逢坂友利子、石塚晴子 東大阪大学敬愛高等学校・大阪 2016年3月30日 鴻ノ池・奈良

室内記録

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男子[4]
記録 タイム 名前 所属 日付 場所
世界 1分22秒11 リンフォード・クリスティ、Darren Braithwaite、Ade Mafe、ジョン・レジス イギリスの旗 イギリス 1991年3月3日 グラスゴー
アジア 1分26秒70 Vitaliy ZEMS、Vladislav GRIGORYEV、Vyacheslav ZEMS、David YEFREMOV カザフスタンの旗 カザフスタン 2018年1月15日 オスケメン
ヨーロッパ 1分22秒11 リンフォード・クリスティ、Darren Braithwaite、Ade Mafe、ジョン・レジス イギリスの旗 イギリス 1991年3月3日 グラスゴー
北中米カリブ 1分22秒71 トーマス・ジェファーソン、レイモンド・ピエール、アントニオ・マッケイケビン・リトル アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1991年3月3日 グラスゴー
日本 1分27秒04 岩永恒、杉本龍勇、増川邦明、加藤晴康 日本の旗 法政大学 1991年3月3日 横浜
女子[5]
記録 タイム 名前 所属 日付 場所
世界 1分32秒41 エカテリーナ・コンドラチェワ、イリーナ・ハバロワユリア・ペチョンキナ、ユリア・グシチナ ロシアの旗 ロシア 2005年1月29日 グラスゴー
アジア 1分36秒34 Anastasiya TULAPINA、Yulia RAKHMANOVA、Aigerim SHYNAZBEKOVA、Viktoriya ZYABKINA カザフスタンの旗 カザフスタン 2017年2月11日 オスケメン
ヨーロッパ 1分32秒41 エカテリーナ・コンドラチェワ、イリーナ・ハバロワユリア・ペチョンキナ、ユリア・グシチナ ロシアの旗 ロシア 2005年1月29日 グラスゴー
北中米カリブ 1分33秒24 キーラ・ジェファーソン、デージャ・ステーブンス、Daina HARPER、Asha RUTH アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 2018年2月18日 ニューヨーク
日本 1分42秒80 北川政代、野村綾子、横山公子、熊田恭子 日本の旗 日本選抜 1991年3月3日 横浜

日本記録(屋外)の変遷

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  • 1975年以降の電気計時記録
男子[6][7]
タイム 名前 チーム 大会 日付 場所
1分24秒18 馬場豊、村田昌紀、浅羽淳、不破弘樹 日本選抜B 浜松中日カーニバル 1984年11月3日 浜松
1分24秒15 太田裕久、五十嵐幸一、栗原浩司、滝川年一 日本選抜 浜松中日カーニバル 1986年11月3日 浜松
1分23秒58 杉本龍勇山内健次、小中富公一、不破弘樹 日本選抜 浜松中日カーニバル 1988年11月3日 浜松
1分22秒94 穴井伸也、田村和宏、佐藤真太郎、中川博文 早稲田大学 早慶同関対校 2000年7月2日 神戸
1分22秒67 江里口匡史、楊井佑輝緒、木原博、木村慎太郎 早稲田大学 早慶対抗 2008年9月27日 横浜
1分22秒41 木村賢太、竹下裕希、愛敬彰太郎、永沼賢治 早稲田大学 早慶対抗 2013年9月22日 所沢
1分22秒12 橋元晃志、竹下裕希、愛敬彰太郎、三原浩幸 早稲田大学 早慶対抗 2014年9月14日 横浜
1分21秒91 南山義輝、三浦励央奈、伊東利来也、小久保友裕 早稲田大学 早慶対抗 2019年9月22日 横浜
1分21秒44 西裕大、三浦励央奈、新上健太、千田杜真寿 早稲田大学 早慶対抗 2022年9月25日 横浜
1分21秒24 関口裕太、高須楓翔、島田開伸、千田杜真寿 早稲田大学 早慶対抗 2024年7月6日 横浜
女子[8][9]
タイム 名前 チーム 大会 日付 場所
1分39秒66 蜂須賀明美、北村美由紀、磯貝美奈子、立野君香 日本選抜 浜松中日カーニバル 1984年11月3日 浜松
1分35秒90 越本ひとみ、磯崎公美、原悦子、小西恵美子 日本 浜松中日カーニバル 1985年11月4日 浜松
1分35秒36 紫村仁美千葉麻美青木沙弥佳渡辺真弓 東邦銀行 ふくしまリレーズ 2015年10月17日 福島
1分34秒57 山田美来、三宅奈緒香、兒玉芽生、青野朱李 日本 世界リレー・決勝 2019年5月12日 横浜

1ふん23秒50 世界リレー大会

脚注

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  1. ^ IAAF COUNCIL CREATES NEW WORLD RELAYS COMPETITION
  2. ^ 4x200m men outdoor records by discipline - IAAF
  3. ^ 4x200m women outdoor records by discipline - IAAF
  4. ^ 4x200m men indoor records by discipline - IAAF
  5. ^ 4x200m women indoor records by discipline - IAAF
  6. ^ 「日本記録の変遷」『日本陸上競技連盟八十年史』1995年9月4日発行、48頁。 
  7. ^ 「記録集計号2012 PLUS+」『陸上競技マガジン』第63巻第7号、ベースボール・マガジン社、2013年4月号別冊付録、99頁。 
  8. ^ 「日本記録の変遷」『日本陸上競技連盟八十年史』1995年9月4日発行、58頁。 
  9. ^ 「記録集計号2012 PLUS+」『陸上競技マガジン』第63巻第7号、ベースボール・マガジン社、2013年4月号別冊付録、104頁。 

外部リンク

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