『A-LEX』 | ||||
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セパルトゥラ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | サンパウロ Trama Studios | |||
ジャンル | ヘヴィメタル、グルーヴ・メタル、スラッシュメタル | |||
時間 | ||||
レーベル |
Atração Fonográfica SPV/スティームハマー アヴァロン・レーベル | |||
プロデュース | スタンレー・ソアレス、セパルトゥラ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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セパルトゥラ アルバム 年表 | ||||
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『A-LEX』は、ブラジルのヘヴィメタル・バンド、セパルトゥラが2009年に発表した11作目のスタジオ・アルバム。ジーン・ドラベラ加入後としては初のアルバムに当たる[6][7]。
アンソニー・バージェスの小説『時計じかけのオレンジ』にインスパイアされたコンセプト・アルバムである[6][7][8]。タイトルの『A-Lex』とは"no law"を意味する言葉で[6]、『時計じかけのオレンジ』の主人公アレックスに引っ掛けている。また、収録曲「ルードリヒ・ヴァン」は、作中にも登場したルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの『交響曲第九番』を元にしている[7]。
ギタリストのアンドレアス・キッサーは、元々はスタンリー・キューブリックが監督した映画版の大ファンで、バージェスの原作は本作の制作時まで読んでいなかったが、最終的には「映画も偉大だけど原作は更に強力だから、俺達は映画版よりも原作の方から強い影響を受けた」とのことである[9]。なお、音楽ジャーナリストのChad Bowarは、本作のストーリーに関して「最初の3パートは映画の筋に沿っており、最後のパートは原作から取られている」と分析している[7]。
サンパウロのTrama Studiosでレコーディングされ、ミキシングはサンパウロのMega Studiosで行われた[10]。
バンドの母国ブラジルでは、リリースから1週間で5千枚を売り上げた[6]。アメリカでは、総合アルバム・チャートのBillboard 200には入っていないが、『ビルボード』のインディペンデント・アルバム・チャートでは48位を記録した[11]。
アレックス・ヘンダーソンはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「バンドのパーソネルの変更はネガティヴな影響をもたらすこともあるが、セパルトゥラは長年にわたって生命力を保ち続け、この優れた『A-LEX』においても生命力は健在だ」と評している[8]。一方、Chad BowarはAbout.comにおいて5点満点中3.5点を付け、バンド・サウンドやデリック・グリーンのボーカルを高く評価しながらも、ソングライティング面での完成度は前スタジオ・アルバム『ダンテ XXI』(2006年)に及ばないと評し、また、「ルードリヒ・ヴァン」に関して「コンセプト的にはアルバムの物語と合っているが、音楽的には失敗だ」と評している[7]。
特記なき楽曲は作詞:アンドレアス・キッサー、デリック・グリーン/作曲:アンドレアス・キッサー、ジーン・ドラベラ、デリック・グリーン[10]。
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