A1B (原子炉)

A1B は、アメリカ海軍のジェラルド・R・フォード級航空母艦のために設計された発電・推進用の原子炉である^[1]。 1998年に開発がスタートした^[2]。

型式名の A1B は以下のような意味である^[3]。

• A = 航空母艦用
• 1 = 設計担当メーカにおける炉心設計の世代
• B = 設計担当メーカ（ベクテル）

ジェラルド・R・フォード級では、前級のニミッツ級で搭載されていたA4W型原子炉を2基の新型炉で置き換えることを計画していた。A1Bはより小さく効率的な設計となっており、ニミッツ級のA4W型原子炉の約3倍の電力を発生することができる^[4]。炉心設計の近代化により炉心のエネルギー密度が向上し、従来より小出力のポンプが利用できて製造も容易になるとともに、近代的な電子制御・状態表示が実現される。これによって監視要員が従来の2/3で済むだけでなく、メンテナンス部分が劇的に少なくなっている^[5]。

脚注

1. “FY 2005 Congressional Budget, Naval Reactors” (PDF). DoE. p. 31. 16 September 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月14日閲覧。
2. Dujardin, Peter (July 15, 2006). “Nuclear Advancements Lauded”. Daily Press. 2012年7月6日閲覧。
3. “Brief” (PDF). Bechtel (December 2002). 2007年9月19日閲覧。
4. “Gerald R Ford (CVN 78) Christening” (PDF), Newport News (VA: Navy), http://www.public.navy.mil/airfor/nae/Air%20Plan/Nov13%20Air%20Plan.pdf 
5. Schank, John (2005年). “Modernizing the US aircraft carrier fleet: accelerating CVN 21 production versus mid-life refueling” (PDF). RAND. p. 78. 2008年9月14日閲覧。