ABEMAツアー(アベマツアー)とは、日本ゴルフツアー機構が主催する2部トーナメントである。
ゴルフのトーナメントツアーは、シード出場枠が無い選手を対象に下部組織のミニトーナメント大会が開催され、日本は日本プロゴルフ協会(JPGA)が主導する「JPGAツアー」の時代から、シード権が無い選手を対象に2部ツアーの「グローイングツアー」を毎年数試合開催して若手選手を育成した[1]。
1999年に選手会が主導する日本ゴルフツアー機構(JGTO)が発足し、以後「JGTOチャレンジトーナメント」を1年間に15試合前後を開催した。2018年からインターネットテレビ局「AbemaTV」が特別スポンサーとなり、名称が「AbemaTVツアー」となった[2]。なお同社は2020年よりサービスブランドを順次「ABEMA」に変更しているが、本ツアーに関しては2021年まで「AbemaTVツアー」の名称のままで行われ、2022年より現在の「ABEMAツアー」に改称された。
当ツアーの賞金ランキング1位の者は、翌年度のレギュラーツアーで1年間出場優先権が与えられる。また、2019年からは賞金ランキング2位から20位までの入賞者も、次年度のリランキング第1回が行われるまでレギュラーツアー前半戦で出場優先権が与えられる[3]。賞金ランキングで両権利のどちらかを得た選手を除く上位者5人は、ファイナルクォリファイングトーナメントに出場資格が与えられる[4]。前年度のチャレンジツアー賞金ランキング上位30位までの者は、次年度チャレンジトーナメントの全試合に出場権が与えられる[5]。1シーズン中の推薦枠出場は3試合である[6]。
2020年は新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、ツアー開幕が同年9月と大幅に遅れた[7]。このため主催者側では、同シーズンを翌2021年を含めた2年間のシーズンとして運営することとしている。
2024年5月、同年限りでJGTOとABEMAの契約が終了することが明らかにされた[8]。
2018年以前の開催スケジュールは、日本ゴルフツアー機構公式サイト:チャレンジトーナメントスケジュールを参照。
2019年
年度 | 賞金王 | 出身国 | 獲得賞金(円) |
---|---|---|---|
2005 | 井手口正一 | 日本 | 5,070,263 |
2006 | 小野貴樹 | 日本 | 7,710,069 |
2007 | 松村道央 | 日本 | 6,685,183 |
2008 | 上平栄道 | 日本 | 6,329,033 |
2009 | クリス・キャンベル | オーストラリア | 6,136,154 |
2010 | ディネッシュ・チャンド | フィジー | 4,780,625 |
2011 | 額賀辰徳 | 日本 | 5,846,275 |
2012 | 河野祐輝 | 日本 | 4,607,237 |
2013 | K・T・ゴン | 韓国 | 5,326,885 |
2014 | 今平周吾 | 日本 | 7,444,288 |
2015 | 森本雄 | 日本 | 4,479,531 |
2016 | 塚田好宣 | 日本 | 5,509,115 |
2017 | 大槻智春 | 日本 | 3,787,591 |
2018 | 佐藤大平 | 日本 | 7,256,163 |
2019 | 白佳和 | 日本 | 6,797,444 |
2020–21 | 久常涼 | 日本 | 10,922,467 |
2022 | 大堀裕次郎 | 日本 | 7,798,551 |