B612 46610 Bésixdouze[1][2] | |
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仮符号・別名 | 1993 TQ1[1][2] |
分類 | 小惑星 |
軌道の種類 | 小惑星帯[1][2] |
発見 | |
発見日 | 1993年10月15日[1][2] |
発見者 | 円舘金と渡辺和郎[1][2] |
発見場所 | 北海道北見市[1][2] |
軌道要素と性質 元期:2020年5月31日 (JD 2,459,000.5) | |
軌道長半径 (a) | 2.270930079923478 au |
近日点距離 (q) | 1.860933475169648 au |
遠日点距離 (Q) | 2.680926684677309 au |
離心率 (e) | 0.1805412717804351 |
公転周期 (P) | 3.42 年 |
軌道傾斜角 (i) | 2.404942776394977° |
近日点引数 (ω) | 211.6861041523763° |
昇交点黄経 (Ω) | 172.0788331007346° |
平均近点角 (M) | 283.6106412811675° |
出典 | JPL Small-Body Database[1] |
物理的性質 | |
直径 | 2.064 km[1] |
絶対等級 (H) | 15.5[1] |
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B612 (46610 Bésixdouze) は、太陽系の小惑星のひとつ。火星と木星の間の軌道を公転している。なお“Bésixdouze (Besixdouze)”はB612のフランス語での読み下し “bé six douze” から来ていて、発音は [be.sis.duːz]「ベ・シス・ドゥーズ」に近い。
1993年10月15日、北見市で円舘金と渡辺和郎によって発見された[1][2][3]。この発見以前の1986年9月7日にクリミア天体物理天文台で既に観測されていた[2]が、一回限りの観測だったため軌道が確定できなかった。
小惑星番号の46610を16進数で表すと「B612」になり、フランスのサン=テグジュペリの小説『星の王子さま』(1943年)に登場する王子の故郷とされる架空の小惑星「B 612」と一致することから命名された[4]。フランス語でBはbé(ベ)、6はsix(シス、次が子音だとシ)、12はdouze(ドゥーズ)と読む[注 1][注 2]。F.エメリー (F.Hemery) とJ.グリガル (J.Grygar) からそれぞれ独立して提案され、2002年11月に命名された[4]。
作中では、小惑星B 612(原書ではスペースが入るが、日本語訳では入らないこともある)は、1909年にトルコの天文学者が一夜だけ観測し発見した[注 3]。王子の話を聞いた「ぼく」は、王子の星がB 612に違いないと確信する。
王子によると、彼の星は家より少し大きいくらいの大きさで、そこには3つの火山と、根を張って星を割いてしまいそうになるバオバブの芽と、よその星からやってきた種から咲いた1輪のバラの花があった。