BZK-005
BZK-005は、北京航空航天大学(英語:Beihang University)および江西洪都航空工業集団有限責任公司(英語:Jiangxi Hongdu Aviation Industry Group Corporation Limited、HAIC)が開発した多用途中高度長時間滞空無人航空機(Multirole MALE UAV)[1]。
2006年の珠海エアショーにおいてプロモーションビデオで公開された。開発は北京航空学院(BUAA、現北京航空航天大学)により2005年に開始したと思われる。洪都航空工業集団と合同で開発が進められたとされている。2009年に北京付近の飛行場に駐機する姿を撮影した写真がインターネット上にリークされている[1]。
2013年9月9日、中国方面から国籍不明の無人機1機が尖閣諸島に近い東シナ海上空を飛行して航空自衛隊のF-15戦闘機がスクランブルを行った[2]際、日本の防衛省は翼竜と推定したことが報じられた。しかし、ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーは自衛隊が撮影した映像ではBZK-005の特徴に一致していると分析していた[3]。2018年4月18日に東シナ海の防空識別圏で飛行している中国の無人機を日本が確認した際は防衛省はBZK-005と推定した[4]。
主翼は高アスペクト比の後退翼、低翼配置となっている。双ブーム形式でブームの後端に垂直尾翼が機体中心線から外側に傾けられ取り付けられている。2本のテールブーム後端の間に水平尾翼が取り付けられている。水平尾翼の平面形はV字前進翼となっている。機体の材質は複合材を使用しているものと考えられている。ランディングギアは引込み前輪式である。推進方式はプッシャー式である。搭載エンジンの型式は、ピストン式であること以外不明である。プロペラの翼の枚数は3枚である[1]。
機首下部にEO/IRターレットを搭載。リアルタイムデータ送受信機を搭載[1]。
機首上面のバルジ部に衛星通信アンテナを搭載する[1]。