ウルティマックス100軽機関銃 | |
CIS ウルティマックス100軽機関銃 | |
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種類 | 軽機関銃 |
製造国 | シンガポール |
設計・製造 | CIS/STカイネティックス |
年代 | 現代 |
仕様 | |
種別 | 軽機関銃・分隊支援火器 |
口径 | 5.56mm |
銃身長 | 508mm(通常時)/308mm(突撃形態) |
使用弾薬 | 5.56x45mm |
装弾数 | 30・20発箱型弾倉/60発・100発ドラムマガジン |
作動方式 | ガス圧利用(ショートストロークピストン式)、ターンロックボルト |
全長 | 1,030mm(Mk.2通常時)/1,024mm(Mk.3通常時) |
重量 | 4,750g(Mk.2)/4,900g(Mk.3) |
発射速度 | 400-600発/分 |
銃口初速 | 940-975m/s |
有効射程 | 460m(M193弾頭)-1,300m(SS109弾頭) |
歴史 | |
設計年 | 1978年 |
製造期間 | 1982年-現在 |
配備期間 | 1982年-現在 |
配備先 | シンガポール軍、その他(使用国参照) |
関連戦争・紛争 | ユーゴスラビア紛争、フィジーのクーデター(2006年)、ソロモン諸島・アフガニスタン・スリランカの内戦、インドネシア・フィリピンの対ゲリラ作戦など |
製造数 | 80,000丁 |
CIS ウルティマックス100軽機関銃(CIS ウルティマックス100けいきかんじゅう、英: Ultimax 100、アルティマックス100)は、シンガポールのCIS社製5.56mm軽機関銃である。AR-18ライフルの設計に関わったジェームズ・サリバンの指導の下、CIS社(現ST Kinetics社)がシンガポール軍向けに開発した。現在までにMk.1-Mk.3までのバージョンが作られ、3点バースト機能をオミットしたMk.4、および折り畳み銃床装備のMk.5がテスト中である。
いわゆる「分隊支援火器」として、当時の主力アサルトライフルだったSR-88と弾薬を互換できる軽機関銃として開発された。遊底が後退した位置から射撃を行うオープンボルト構造で、ボルト先端には閉鎖用の小突起(マイクロロッキングラグ)が7個設けられている。コッキングハンドルは銃の右側面に設けられ、射撃時には前後動せず、前進位置にとどまる。
特徴として、迅速に取り外し可能なストック、CQB対応の短銃身バリエーション、射撃時に後退した遊底がレシーバー等と衝突しないよう設計されているため射手に伝わる反動が軽い、そしてなによりマガジン無しで5kg未満という、軽機関銃としては異例の軽さ(ミニミ軽機関銃でさえ7kg近い)が挙げられる(設計思考はRPK系に似ている)。こうした特性によって取り扱いが容易であり、銃床を取り外し、短銃身を装備した「突撃形態」でも安定した射撃が可能となっている。スタンダードな長銃身には、M16用銃剣を装着できるバヨネットラグが設けられている。
製造時期によって5つのバリエーションが存在する(後述)。銃身は580mmの通常型と308mmのCQB型の2本立てだったが、最近になって267mmの「要人警護用」(VIP Protection)が追加された。状況に応じてSR-88用の30発マガジン、M16系用のマガジン(Mk.4)、60・100連発のドラムマガジンが使用可能である(ベルトリンクは使用不可)。