Color StyleWriter(カラースタイルライター)はApple Computerがかつて販売していたインクジェットプリンターシリーズの総称である。Color StyleWriterと呼ばれるモデルは、カラーインクジェットプリンターのシリーズのみであるが、この項では、"StyleWriter"またはその他の名称で呼ばれるモノクロインクジェットプリンターも含めて解説する。
StyleWriterは、レーザープリンターであるLaserWriterシリーズより安価なプリンターとして、一般消費者(主にMacintoshユーザー)向けに1991年から販売される。1993年以降は、カラープリンターとしてColor StyleWriterの販売も開始されたが、業績の低迷していたAppleに復帰したスティーブ・ジョブズが事業を整理し、Apple製プリンターの販売は終了した。
本体デザインは当時のMacintoshと統一されたものとなっており、プラチナホワイトの筐体(ポータブル用プリンターのカラーリングはブラックを採用している[1])に、Appleのロゴマークとモデル名が目立つ位置に表示されている。Appleの純正プリンターとしてドライバも標準添付されていた。また、電源ボタンやインジケーターも最小限に抑えられており、操作性もシンプルなものとなっている。
インクジェットの方式はサーマル方式。カラープリンターのインクカートリッジはブラック・シアン・マゼンタ・イエローの4色だが、ブラックのインクタンク以外は3色1セットになっているタイプである。なお、多くのモデルはキヤノン[2]BJプリンターのOEM製品(一部はヒューレット・パッカードDeskjetのOEM[3][4])であり、インクカートリッジなどは互換性があった。
一部のモデル[5]はAppleとバンダイが共同開発したマルチメディア機(ゲーム機)ピピンアットマークに対応しており、文字やイラストをプリントすることが可能である。