ドルニエ Do 215(Dornier Do 215)は、ドイツのドルニエ社で元来は輸出用に生産された軽爆撃機/偵察機後に夜間戦闘機になった航空機である。しかし2機を除いた全機がドイツ空軍に就役した。前任機のドルニエ Do 17と同様にその細長い胴体から「空飛ぶ鉛筆」という名を受け継ぎ、Do 215の後継機はDo 217になった。
最近までドルニエ社製双発爆撃機で現存するものは無いと考えられてきたが、2007年9月にドルニエ Do 215 Bがオランダワッデン海沖合いの浅瀬でほぼ完全な状態で発見された。これはドイツ空軍のエース・パイロットであるヘルムート・ヴォルタースドルフ(英語版)の機体であった。1941年7月6/7日の夜にヴォルタースドルフは1機のビッカース ウェリントンを撃墜したが、反撃を受けた乗機は損傷してオランダ沿岸に墜落した[6]。ヘームスケルクのフェルトハイス(Fort Veldhuis)にあるAirwar Museumの航空機回収班がDo 215を部分的に回収する許可を受けた。この墜落機で欠けていた部分は機体残骸の後方約70 ft (21 m)に沈む機尾部分だけであった。ダイムラー・ベンツ DB 601エンジンはコックピット右側部分と共に回収された[7]。
Dressel, Joachim and Manfred Griehl. Bombers of the Luftwaffe. London: DAG Publications, 1994. ISBN 1-85409-140-9.
Griehl, Manfred. Dornier Do 17E-Z, Do 215B; The Flying Pencil in Luftwaffe Service. World War Two Combat Aircraft Archive No. 03. Air Coc, Erlangen, Germany, 1991. ISBN 3-935687-42-7.
Nowarra, Heinz J. The Flying Pencil. Atglen, Pennsylvania: Schiffer Publishing, 1990. ISBN 0-88740-236-4.
Green, William (1967). Warplanes of the Second World War, Volume Nine, Bombers and Reconnaissance Aircraft. London: Macdonald. pp. 7–11. ISBN978-0-356-01491-3