EKW C-35
EKW C-35(Eidgenössische Konstruktions Werkstätte C-35)は、1930年代にスイス、トゥーンの連邦製造工廠(Eidgenössische Konstruktions Werkstätte: K+W)で設計された偵察機/ 地上攻撃機用の複座の複葉機である。
当時スイス空軍が使用していたフォッカー C.Veを代替するために複葉機のEKW C-35と単葉機のEKW C-36という2機種が連邦製造工廠で設計された。評価試験後の1936年に空軍は40機のC-35を発注した。 C-35は尾輪式の固定降着装置と通常の形式の尾翼を持つ複葉機であり、イスパノ・スイザ HS-77 V型12気筒エンジン(イスパノ・スイザ 12Ycrsのライセンス生産)を搭載していた。
最初のC-35は1937年5月にスイス空軍に納入され、1938年末までに全機の納入が完了した。就役中の機体を補充するために1941年から1942年にかけて更に8機が製造された。1943年にEKW C-36と代替されて第一線から引き揚げられ、夜間飛行部隊へ移管された。C-35は1954年に退役した。
(C-35) Data from The Illustrated Encyclopedia of Aircraft (Part Work 1982-1985), 1985, Orbis Publishing, Page 1593