Eclipse Theiaは、デスクトップおよびウェブアプリケーション向けのフリーでオープンソースの統合開発環境(IDE)フレームワークである[1]。Visual Studio Codeを元にTypeScriptで実装されており、拡張性の高さが特徴である[2][3][4]。
TheiaはTypeFoxとEricssonが開発し、Red Hat、IBM、Google、Arm Holdingsからの追加のコントリビューションを受けた[5][6]。最初に公開されたのは2017年3月である[7]。2018年5月にTheiaはEclipse Foundationのプロジェクトになった[8]。
TheiaはLanguage Server Protocol(LSP)をビルトインしているため、さまざまなプログラミング言語をサポートしている[9]。デスクトップアプリケーション、ウェブアプリケーション、またはフロントエンド・バックエンドを分離したハイブリッドアプリケーションとして利用できる。Theiaのすべての機能は拡張機能(extensions)として実装されているため、サードパーティの開発者はTheiaの機能をアプリケーションのデフォルトコンポーネントと同じAPIを使って修正することができるようになっている。Theiaのレイアウトは、ドラッグ可能なdockから構成される[10][11]。
TheiaはEclipse Public License 2.0(EPL2)でライセンスされたフリーかつオープンソースのソフトウェアプロジェクトで、Eclipse Foundationの元で開発が行われている[12]。
Eclipse CheはEclipse TheiaをデフォルトのIDEとして使用していた[13]時期がある。しかしながら同バージョン 7.64.0 で Theia のサポートは削除された[14]。削除後も Eclipse Che で Theia を IDE として使うためのサードパーティの試みは存在している[15]。
2018年9月には、TheiaをベースにしたオンラインIDEのGitpodがリリースされた[16]。
2019年1月、コーディングに関するウェブサイトJAXenterは、GitHubのメトリクスを元に、Visual Studio CodeおよびAtomに次いで3番目に人気のあるJavaScriptのIDEであると評価した[17]。