ジャンル | アクションパズル |
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対応機種 |
X1 X1D |
開発元 | デービーソフト |
発売元 | デービーソフト |
シリーズ | フラッピーシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | カセットテープ |
発売日 |
1983年 |
『FLAPPY』(フラッピー)は、デービーソフトから発売されたコンピュータゲームソフト、またはそのシリーズの呼称。ジャンルはアクションパズル。
1983年にX1版が発売されて以来、様々な機種で移植・制作されている。2001年以降はネットファーム・コミュニケーションズから発売されている。
初期のシリーズでは、残機・スコア・制限時間があったが、GB版からは残機制が廃止され、Windows版からはスコアと制限時間も廃止となった。
また、初期ではミスとなっていた、キノコで眠っている敵との接触は、FC版、GB版、Windows版では眠っている敵を押して動かすことが可能となった。なお、FC版ではユニコーンは左右にしか動かせなかったが、GB版以降は上下にも動かせるようになった。
2001年よりネットファームよりダウンロード販売されている『FLAPPY WORLD』では、過去のシリーズのリメイク版も配信されている。リメイク版は、ステージ構成やグラフィックはオリジナルを忠実に再現しているが、眠っている敵を動かせる、キノコを誘導できるなど、ルールは『FLAPPY WORLD』に準じたものとなっている。
ステージクリア型のアクションパズル。主人公フラッピーを操作して、青い石ブルーストーンをブルーエリアという所定の位置へ運ぶとステージクリアとなる。ブルーストーンとブルーエリアはそれぞれステージ内に一つである(『FLAPPY95』以降のシリーズでは異なる。後述)。ブルーストーンの他にも茶色の石ブラウンストーンがあり、ブルーストーンと同様に動かすことができる。ブラウンストーンはステージ内に複数存在し、ブルーストーンを運ぶための道具として、ステージの穴を埋めたり、橋を架けたりするのに使う。また壁などに押しつけると壊すことができる。
これらの石は真横からのみ押して動かすことができるが、引っ張ったり上へ持ち上げたりはできない。上に他の石が積み上がっている石を押しても、動くのは直接押された石のみで、他の石は元の位置から動かない。ただし押した石が一つ上にある石から完全に外れた場合は積まれている全ての石が後述する法則通りに落下を始める。落下中の石も押すこと、壊すことは可能。
ステージ内には敵がおり、フラッピーが接触するとミスとなる。石を運ぶために敵を利用しなければならないこともある[1]。
ステージは物体のみに重力が働く。足場から外れた石や障害物に接触したキノコは垂直に落下するが、フラッピーと敵は重力の影響を受けず、ステージ内を上下左右に自由に動くことができる。
敵は上から石を落として潰すことで倒すことができる。敵は潰されてから消えるまでにタイムラグがあり、その間を利用して石を空中で動かすこともできる(GB版『FLAPPY SPECIAL』では不可)。フラッピー自身も石の下敷きとなるとミスとなるが、落下してくる石とフラッピーに隙間があった場合は石の側を壊すことができる。
キャラと石の動きは半マス単位で行われる。石は半マス分だけでも足場に乗っていれば落ちないので、現実ではあり得ないようなアンバランスな積み上げ方もできる。
ステージ内にある催眠キノコを拾うことができる。拾った催眠キノコを投げて敵にぶつけると、一定時間眠らせて動きを止めることができる。投げたキノコは壁にぶつかると落下して止まるが、敵に当てない限りは何度でも拾うことができる。
場面によっては"詰み"の状態になるためボタン操作により自らミスになる機能が付いている[1]。
『FLAPPY for Windows』(1995年)までのシリーズでは、以下のような設定が存在した。
フラッピー少年の故郷である美しい惑星ブルースターは、闇の帝王ンガロ・ンゴロにより侵略を受けた。誇り高きブルースターの人々は、戦闘も服従も好まず星ごと自爆して自決する道を取る。しかし、フラッピーは自爆直前に父親により隣の星ゼビラス星への脱出カプセルに乗せられ生き延びた。カプセルの中で、フラッピーは爆発したブルースターの破片がゼビラス星に降り注ぐのを見る。
ゼビラス星をあてもなく彷徨っていたフラッピーは、あるオアシスで突然天から「ブルースターのかけら、ブルーストーンをここブルーエリアに集めなさい。全て集めた時には…」という声を聞く。フラッピーは奇跡が起こることを信じ、ブルーストーンを集める旅に出る。
なお、『FLAPPY95』(1996年)以降のシリーズでは、クリアするための石としてブルーストーン以外にもレッドストーン・イエローストーン・グリーンストーンといった色違いの石が登場したためストーリーも意味をなさなくなり、これらの設定は無くなった。
『FLAPPY 2: The resurrection of Blue Star』(フラッピー2 ブルースター復活の日)はこのストーリーの続編となっており、内容は「ブルーストーンを全て集め終えた時、再び天からの声が届き、同じくブルーストーンを集めていた仲間フリッピーが捕らえられていることを教えられたフラッピーが、フリッピーを救うため旅に出る」というもの。
GB版では白黒画面の関係上、ブルーストーンがシルバーストーンとなっているため、「突然迷路の世界に迷い込んだフラッピーが、現実の世界へ戻るため迷路の謎を解く」という、上記とは全く別設定となっている。
括弧内は『FLAPPY WORLD』(2001年)以降での名称。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
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1 | FLAPPY | 1983年 |
PC-8801 | デービーソフト | デービーソフト | カセットテープ フロッピーディスク |
- | - | - |
2 | FLAPPY | 1984年 |
PC-6001mkII PC-8001mkII FM-7 MSX MZ-1500 |
デービーソフト | デービーソフト | カセットテープ フロッピーディスク クイックディスク(MZ-1500) |
- | - | - |
3 | FLAPPY | 1985年 |
S1 IBM JX FM-16β PC-9801 |
デービーソフト | デービーソフト | カセットテープ フロッピーディスク |
- | - | - |
4 | フラッピー | 1985年6月14日 |
ファミリーコンピュータ | デービーソフト | デービーソフト | 512キロビットロムカセット[3] | dBF-FL | - | - |
5 | FLAPPY | 1987年1月1日 | PMD_85 | VBG Soft | - | ROMモジュール | PMD85-1 | - | - |
6 | フラッピースペシャル | 1990年3月23日 |
ゲームボーイ | デービーソフト | ビクター音楽産業 | 256キロビットロムカセット[4] | DMG-V2A | - | |
7 | 月刊FLAPPY | 2004年 |
iアプリ | ネットファーム | ネットファーム | ダウンロード | - | - | - |
8 | FLAPPY DX | 2005年 |
S!アプリ | ネットファーム | ネットファーム | ダウンロード | - | - | - |
9 | FLAPPY | 2006年 |
Windows | デービーソフト | アイレボ | ダウンロード (i-revo) |
- | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
10 | FLAPPY | 2007年7月3日 |
Wii | デービーソフト | ネットファーム | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
11 | FLAPPY | 2011年 |
EZアプリ | ネットファーム | ネットファーム | ダウンロード | - | - | - |
12 | FLAPPY | 2012年 |
Android | ネットファーム | ネットファーム | ダウンロード | - | - | - |
13 | FLAPPY | 2017年1月17日[5] |
Windows | デービーソフト | D4エンタープライズ (プロジェクトEGG) |
ダウンロード | - | - | PC-8801版の移植 |
携帯アプリ版は入門編とVol.1~3があり、各100面となっている。
『FLAPPY95』まではデービーソフトから、『FLAPPY WORLD』以降はネットファームから発売。
その他、デービーソフトより発売されていたPC-9801対応ワープロソフトP1.EXEに『FLAPPY plus』が付属。色やBGMは無いが、内容は新作全200面と、本格的なものとなっている。
評価 | ||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 2.92 | 2.67 | 2.67 | 2.63 | 2.77 | 2.64 | 16.30 |