HD 175541 | ||
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仮符号・別名 | Kaveh[1] | |
星座 | へび座[2] | |
見かけの等級 (mv) | 8.02[3] | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 18h 55m 40.8840447462s[4] | |
赤緯 (Dec, δ) | +04° 15′ 55.162278439″[4] | |
視線速度 (Rv) | 19.81 ± 0.20 km/s[4] | |
固有運動 (μ) | 赤経: -6.744 ± 0.099 ミリ秒/年[4] 赤緯: -90.226 ± 0.084 ミリ秒/年[4] | |
年周視差 (π) | 7.6877 ± 0.0595ミリ秒[4] (誤差0.8%) | |
距離 | 424 ± 3 光年[注 1] (130 ± 1 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | 2.4[注 2] | |
HD 175541の位置(丸印)
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物理的性質 | ||
半径 | 4.19 R☉[5] | |
質量 | 1.39 M☉[5] | |
表面重力 | 2.2 G[5][注 3] | |
自転速度 | 2.9 ± 0.5 km/s[6] | |
スペクトル分類 | G8 IV[6] | |
光度 | 8.6 L☉[6] | |
表面温度 | 5,013 K[5] | |
色指数 (B-V) | 0.869[3] | |
色指数 (V-I) | 0.92[3] | |
金属量[Fe/H] | -0.07 ± 0.04[6] | |
年齢 | 1.9 ± 1.0 ×109 年[6] | |
他のカタログでの名称 | ||
BD+04 3911, GJ 736, HIP 92895, SAO 124054[4] | ||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
HD 175541は、へび座にある準巨星である。周囲に一つの太陽系外惑星が発見されている[2][6]。
HD 175541は、以前は主系列星とする説もあったが、絶対等級は明らかに主系列星よりも明るく、進化が進んだ恒星と考えられる。HD 175541の質量は、太陽の1.4倍程度と見積もられており、この質量からすると、かつてはA型主系列星であったと考えられる。主系列星よりも進化した星らしく、HD 175541の彩層活動は低調である[6]。
HD 175541は、年周視差に基づいて計算すると、太陽系からおよそ420光年離れた場所にある[4]。しかし、グリーゼは、HD 175541の距離を78光年と見積もっており、その近傍恒星カタログにも収録され、グリーゼ736という名称が付与されている[7]。
2007年、リック天文台とケック天文台における視線速度法の観測から、HD 175541の周りに1つの惑星が発見された[6]。この惑星HD 175541 bは、木星に近い大きさの巨大ガス惑星で、太陽系における地球くらいの軌道を、10ヶ月程の周期で公転している[5]。
名称 (恒星に近い順) |
質量 | 軌道長半径 (天文単位) |
公転周期 (日) |
軌道離心率 | 軌道傾斜角 | 半径 |
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b (Kavian) | > 0.598 MJ | 0.98 | 298.428 ± 0.448 | 0.110 ± 0.049 | — | 1.277 RJ |
2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、HD 175541とHD 175541 bはイラン・イスラム共和国に割り当てられる系外惑星系となった[2]。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、イラン国内での選考、国際天文学連合 (IAU) への提案を経て、太陽系外惑星とその母星に固有名が承認されるものであった[8]。2019年12月17日、IAUから最終結果が公表され、HD 175541はKaveh、HD 175541 bはKavianと命名された[1]。Kavehは、ペルシャの詩人フィルドゥスィーの叙事詩『シャー・ナーメ』に登場する英雄の一人で鍛冶師[1]。KavehはDerafsh Kaviani(Kavehの旗)と呼ばれる旗を手にしており、そこからKavianという名称が考えられた[1]。