HN-6(紅纓-6、红缨六号、HongYing-6)あるいはFN-6(飛弩-6、飞弩-6、FeiNu-6)は、中国で開発された携帯式防空ミサイルシステム。中国精密機械進出口総公司(CPMIEC)により、同様のシステムである前衛と同時期に開発されたもので[1]、輸出名称としてFN-6が使用されている。
HN-5と同様の赤外線ホーミング式ミサイルであり、低空をカバーするミサイルである[2]。開発にあたってはロシア製の9K34が参考にされたと考えられており、誘導方式も同様で、冷却措置を施した硫化鉛(PbS)焦電素子によるパッシブ赤外線ホーミング(IRH)を採用している。
発展型としてFN-16が存在している。FN-16では二波長光波ホーミング(IR/UVH)誘導が採用されたといわれている[3]。
- HN-6/FN-6
- 初期型。
- FN-16
- 改良型。
- FB-6A
- 車載型。
- 中国人民解放軍に少数が導入済みと見られる[1]。
- KS-1A導入後に提案され、2004年7月に有償での技術移転が合意に達した[4]。
- 2009年10月25日のパレードにおいて、カンボジア国営放送でカンボジア軍の兵士がFN-6およびFN-16を装備している姿が放映された[5]。
- 陸軍が採用。
- 2023年時点で、カタール空軍がFN-6を保有している[6]。
- スーダンへの売却は推測されていたが、2007年の独立記念日のパレードにFN-6が登場した[7]。
- ペルー海軍向けに2009年7月、110万ドルで少数の導入が決定された[8]。
- 自由シリア軍が装備。
- ^ a b SinoDefence.com(2010年8月11日閲覧)
- ^ Janes.com(2010年8月11日閲覧)
- ^ Worldwide Defence (2011年4月10日). “FN-16 datasheet / technical data China” (英語). 2011年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月2日閲覧。
- ^ “Malaysia to purchase Chinese missiles”. Daily Express. 2005年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月11日閲覧。
- ^ “Cambodia's Chinese Weapon on Parade.”. China Defense Blog. 2010年8月11日閲覧。
- ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. p. 350. ISBN 978-1-032-50895-5
- ^ “China ships more advanced weapons to Sudan”. UPI通信. 2011年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月11日閲覧。
- ^ “Armada Peruana adquiere de misiles MANPADS”. MGP-Club. 2010年5月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月11日閲覧。