ポリカルポフ I-1(Polikarpov I-1、原型機は IL-400および IL-400b)はソビエト連邦、最初の単葉戦闘機である。
I-1 (I = Istrebitel、戦闘機)は単座の片持ち単葉戦闘機で構造は木金混合構造であったが、ほとんどが木製で、アルミ合金は尾翼と主翼前部などに用いられただけであった。1923年に最初の試作機IL-400が初飛行した。400馬力のリバティエンジンが搭載された。初飛行で破損したため、尾翼と主翼が改設計されてIL-400bが製作された。IL-400bの試験後、細部の設計が改められてI1-M5として33機の量産モデルが発注された。呼称は後にI-1となった。
I-1はスピンに入りやすい傾向があり、1927年6月、操縦不能になったI-1からパイロットが脱出したのが、ソビエトのパイロットがパラシュートで脱出した最初の記録となった。部隊で運用されることはなく生産も18機で中止された。