KQ-200 (Y-8Q)
KQ-200は、中華人民共和国の陝西飛機工業公司がY-8輸送機をベースに開発した対潜哨戒機である。中国人民解放軍海軍によって運用されている。
本機を示す名称は複数存在する。
本機はY-8を母機としてハイテク機を開発する「高新プロジェクト」の一環として開発されたものである[1]。Y-8の派生型としてはY-8Q[2]あるいはY-8FQ[3]と称される。また、高新プロジェクトの番号を用いて、GX-6(高新6号)[2]と称されることもある。
また、台湾国防部はY-8 ASW(運-8 反潜機)[4]として扱っているが、自衛隊(統合幕僚監部)はY-9の派生型であると見做してY-9 哨戒機[5]として扱っている。
KQ-200はP-3Cに近い性能を持つと推測されている[6]。動力は渦奨6C(WJ-6C)ターボプロップエンジン(5,100hp)を4発搭載し、航続距離は5,000km以上、最大速度は650km/hで5t以上の兵器を搭載することができる[7]。
機首下部の大型レドームには洋上捜索用レーダーを、胴体下部には光学/赤外線探査装置ターレットを搭載し、尾部には磁気探知機を収納するためのテイルブームを備えている[7]。
2017年から運用を開始し、2019年には全艦隊(北海艦隊、東海艦隊及び南海艦隊)に配備されており[8]、2021年までに50機程度が就役していると推定されている[9]。