KS-19 100mm高射砲 | |
---|---|
サンクトペテルブルク砲兵博物館で展示されるKS-19 100mm高射砲 | |
種類 | 高射砲 |
原開発国 | ソビエト連邦 |
運用史 | |
配備期間 | 1948年 - 現役 |
配備先 |
ソビエト連邦 ロシア連邦 エジプト アルジェリア |
関連戦争・紛争 | ウクライナ侵攻 |
開発史 | |
開発者 | レフ・リューリェフ |
開発期間 | 1947年 |
製造期間 | 1947年 - 1957年 |
製造数 | 10,160 |
派生型 |
KS-19 KS-19M KS-19M2 |
諸元 | |
重量 | 9,350~9,460kg |
全長 | 9.45m |
銃身長 | 5.7m |
全幅 | 2.35m |
全高 | 1.60m |
要員数 | 15名 |
| |
口径 | 100mm |
砲尾 | 半自動式水平鎖栓式閉鎖機型 |
仰角 | −3/+85 |
旋回角 | 360° |
発射速度 | 15発/分 |
初速 | 900~1,000m/s |
最大射程 |
水平距離 21km 高射距離 12,700 m |
KS-19 100mm高射砲(ロシア語: 100-мм зенитная пушка КС-19)は、ソビエト連邦で開発・運用された高射砲である。第二次世界大戦終結後に導入され、朝鮮戦争やベトナム戦争などで共産党陣営の兵器として運用された。ウクライナ侵攻においてロシア側が現在運用しており、小数がウクライナ側に鹵獲されている。
KS-19は、現在では地対空ミサイルなどの発達により前線からほぼ退いている(対地攻撃任務を行う場合は前線に配置される。)重牽引対空砲の一種である。牽引砲であるため、AT-Tのような重砲兵トラクターが運用には必要だった。
運用に必要な15名の砲兵たちは、このトラクターで予備弾薬などとともに運搬されるのが一般的であった[1]。熟練の兵士になると、1分間で15発の砲弾を発射可能であったと言われている[1]。KS-19の砲兵らは対空目標の発見に長けており、SON-9やPUAZO-6/19などのレーダーとともに運用することで精度の向上が期待できた[1]。
KS-19は重い砲弾を用いているため、高射砲ではあるものの装甲車などを標的にすることも多かった。
イランでは、独自にKS-19の改良型が開発されている[2]。
キューバでは、KS-19をT-34/85の車体に搭載した自走対空砲が独自に開発され配備されている[3]。
またシリアやレバノンを拠点に活動するヒズボラは、KS-19を2K12"クーブ" (SA-6"ゲインフル")、あるいは民生品の大型6輪トラックの車体に搭載した自走対空砲を運用している[4][5]。