LIAR GAME | |
---|---|
ジャンル | 青年漫画 ギャンブル漫画 サスペンス漫画 |
漫画 | |
作者 | 甲斐谷忍 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
レーベル | YJコミックス |
発表号 | 2005年12号 - 2015年8号 |
発表期間 | 2005年2月17日 - 2015年1月22日 |
巻数 | 全19巻 |
話数 | 全203話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『LIAR GAME』(ライアーゲーム)は、甲斐谷忍による日本の漫画作品。またそれを原作としたテレビドラマおよびそれらの作品に登場するゲームトーナメントの名称。「LIAR GAME」とは日本語訳で「嘘つきのゲーム」。テレビドラマは2007年にフジテレビ系列で国内放送され、2014年には韓国でリメイクドラマが制作された。2011年3月時点で単行本の累計発行部数は500万部を突破している[1]。
『週刊ヤングジャンプ』2005年12号より2015年8号まで不定期連載された。単行本(YJコミックス)は全19巻。
ライアーゲーム・トーナメントで行われるゲームは、いずれも知恵や交渉力・名前の通り嘘をつく力を振り絞り勝ち残るものである。運の要素が関係するゲームも多いが、純粋に運のみで勝敗が決定することはない。また映画『ライアーゲーム -再生-』中では「極限状態における人間の心理を観察する、大変興味深い実験」と言われている。
ライアーゲーム・トーナメントのルールは、いずれかのプレイヤーが自分の利益だけを考えた行動を取った場合のみ主催者側にマージンが発生するように作られている。したがって仮に全てのプレイヤーが結託すれば、誰も得しないかわりに誰も損しないという状況を達成できるが、実際には他人を本当に信頼できるのか疑心暗鬼となり、囚人のジレンマに陥りやすい。このジレンマにどのように対処するかが、本作品の主題の一つである。
本作品に登場するゲームの多くは作者自身が作ったもので、トランプ・ゲームのような既存のゲームを流用したものは亜流のポーカーしかない(2018年4月現在)。また本作品に出てくるゲームは、集団で行われるものが多く、純粋に一対一の戦いになることは少ない。このため他のプレイヤーとの結託や裏切りなどの駆け引きが勝敗を左右する鍵となることが非常に多い。
また、ゲームの性質上多くの心理学の用語が出ている(例:返報性の原理、認知的不協和など)。
本作品はフジテレビによりドラマ化され、2007年に「Season1」、2009年 - 2010年に続編「Season2」が放送された。一部ストーリーに変更がある。両シーズン共にノベライズ本が販売された。ストーリーは浜崎達也が構成している。
2010年3月6日に劇場版『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』が公開された。
2012年3月3日に秋山以外のキャストをほぼ一新した劇場版第2弾『ライアーゲーム -再生-』が公開された(詳細はLIAR GAME (テレビドラマ)を参照)。
2014年には韓国版のテレビドラマが制作され、同国のCS局tvNにて放送されている[2]。
2023年にマーダーミステリーを題材にした舞台「LIAR GAME murder mystery」が上演予定[3]。
周囲から「バカ正直のナオ」と呼ばれるほど、他人を信じやすい女子大生・神崎直。そんな彼女のもとに小包が届けられる。
「LIAR GAMEに参加される場合のみ、この箱をお開けください」という注意書きをよく読みもしないうちに、ナオは小包を開封してしまう。その中には1億円分の札束がしまわれており、「いかなる手段でもかまいません。対戦相手からマネーを奪ってください」と書かれていた。
こうしてナオは、謎の組織「ライアーゲーム事務局(LGT)」が主催するゲーム・トーナメント「ライアーゲーム」の第一回戦「1億円争奪ゲーム」に強制的に参加させられることになった。なんとかゲームを降りようとするが、どこに相談してもまともに取り合ってもらえない。やがて、対戦相手が発表されたが、その相手はナオの中学時代の恩師、藤沢だった。早速藤沢のもとへ向かったナオだったが、藤沢の言葉に惑わされ、まんまと1億円全額騙し取られてしまう。なんとか1億円を取り戻そうと躍起になった直は、出所したばかりの天才詐欺師・秋山深一に助けを求める。秋山の手助けにより、ナオは藤沢から1億円を取り戻すことに成功するものの、勝利の確定後、ナオは藤沢に1億を返した。これで終わりと安心するナオに数日後、第二回戦への案内状が届く。
押し貸しのようにプレイヤーに大金を貸し付け、プレイヤー間で奪い合いを行わせ、敗退したプレイヤーが負った借金を「いかなる手段を用いても回収する」というLGTに対し、ナオは「プレイヤーが協力し、みんなが正直であること(=誰一人儲けるために誰かを陥れようと思わないこと)」を貫けば大金を得ることは無い代わりに、借金を負うことも無いと気づき、他のプレイヤーを救うためにライアーゲームへの参加を続ける。
秋山の協力もあり、対戦したプレイヤーたちを救い、時には他のプレイヤーの借金を肩代わりしながらも、四回戦で大金を獲得した上で、負け抜けることに成功する。しかし、ナオは自らの意思で敗者復活戦(その3)に参戦。自らは決して他人を騙さず、真っ正直に他プレイヤーとの協調を訴え続けたナオは、ここに来て多くのプレイヤーたちの信頼を得て、秋山の策もあり、ここでも他のプレイヤーを救い、借金無しで負け抜けすることに成功。続く五回戦では、より積極的に他の借金を負ったプレイヤーの代理参加として参戦した。
しかし、五回戦は決勝戦であった。しかも、グループ戦となり、ナオはヨコヤのグループに入れられてしまい、秋山と敵対することになってしまう。ヨコヤの策略で、早々と秋山のグループが敗退し、秋山とナオに敵対心を燃やすヨコヤはこれまでに獲得した賞金を原資に、ゲームに勝つことよりも「秋山とナオを負けさせる」ことを目的に自身も敗退する。これでゲームは終了かと思われたが、ルールの不備を突く秋山の布石によって、ゲームは膠着状態に陥ってしまう。
最後は、いつになっても終わらないゲームに対して不満を募らせた白仮面の事務局員のひとりをヨコヤが買収、バックアップもろともシステムを破壊させる。ゲームが続行不可能となったLGTは負けを認め、ライアーゲーム開催の真相を語り始めた。
補助ディーラーは無地の、メインディーラーはそれぞれ模様が異なる仮面を着用しており、その他の事務局員も基本的に顔を隠している。
北の国のメンバーは、ヨコヤを除いた全員が二回戦から同じゲームに参加していて、その中にヨコヤが敗者復活戦から加入している形。敗者復活戦でのヨコヤの罠により、全員がヨコヤに従わされる身となっている。
秋山達とは別の会場で行なわれたライアーゲームの敗退者。最終的に敗れるが、ナオと秋山が負債を受け持つことによって三人とも救済された。
この節の加筆が望まれています。 |
第四回戦参加者には、フォルリによりコードネーム(実際はあだ名)が与えられている。
以下、名前の隣りのカッコ内にコードネームを記す。
この節の加筆が望まれています。 |
四回戦予選を第一会場で戦ったプレイヤーたち。第一会場と同様に、アルサブからあだ名をつけられている。カッコ内はコードネーム(あだ名)。
この節の加筆が望まれています。 |
この節の加筆が望まれています。 |
ライアーゲームはトーナメント方式で勝者を決める。第一回戦、第二回戦などの各々の戦いではゲームが行われ、ゲームの勝者がトーナメントで勝ち進むことができる。ゲームのルールは各回の開始時点で公開される。ゲームは一種のギャンブルであり、プレイヤー間の金銭(もしくは金銭相当品)の授受を伴う。ゲーム中に儲けた金額は自分のものにできるが、逆に損した場合は借金になる。第五回戦を制した者がライアーゲームの優勝者となる。
全ゲームを通して「プレイヤーは事務局から明示的に禁じられた行為を除き、どのような行動をとってもよい」という暗黙の了解が存在する。このため、嘘、駆け引き、脅迫、イカサマ、不正行為を用いて勝利したとしても、それがライアーゲーム事務局が開始時に説明した規則にさえ反していなければ正しい結果として扱われる。 また、暴力行為はどのゲームにおいても即脱落かそれに類する重い罰則が設定されている。この性質上、徒党を組むなどして多人数で協力すると比較的有利である。
このゲームの趣旨については、「大金を払ってでも(ハッカーなどの)嘘つきの才能を欲する人間がいる。だから、最強の嘘つきを決めるための戦いである」としている。作中で、ヨコヤは「大金を払ってでも麻薬やガスマスク、防弾チョッキの実験台となってくれる人を欲する人間がいる。だから、素直に実験台になってくれる人を決めるための戦いである」と推測している。
金銭的な損得はゲームの勝敗に必ずしも一致しない。第三回戦(密輸ゲーム)、敗者復活戦その3 (入札ポーカー)のように敗北しても多額の賞金を獲得することができるゲームもある。
各ゲームの開始時点で、主催者は全てのプレイヤーに現金を強制的に貸し付ける(一回戦、二回戦、四回戦、敗者復活戦では1億円(正確には2億円。詳細は後述)、三回戦では4億円、敗者復活戦その2では1億5000万円、敗者復活戦その3と決勝戦では3億円)。プレイヤーはその現金とこれまでの戦いの賞金をゲームで利用できる(そのためこれまでに稼いだマネーで他のプレイヤーを買収することも可能)。基本的には主催者から借りた金額は全額を主催者に返さねばならない(現時点での例外は3度の敗者復活戦のみ)。ちなみに、ゲーム終了時点での返却は任意で拒否も可能だが、そのゲームでの貸付金は負債として残る。そうして拒否した金額は受け取ることができるが、後で回収されるためメリットはほぼない。本人の資産として確定するのはゲーム離脱後(敗北時は敗者復活戦後)。そのため、脱落確定までは負債の請求はない。
返済はトーナメントでの敗退が決定したときに行なう。そのため、トーナメントを勝ち抜いているか、敗者復活戦への参加を決めている時点ではマネーの回収はない。ゲーム開始の時点で事務局から貸し付けられた現金は、事務局から「どんな手を使ってでも」回収されるとされているので、それはそのまま負債として残る。なお、巧妙な手段によってこのゲームを訴えることはほぼ出来なくなっており(また、訴えるような資質の人物ならば1回戦の時点で訴え出る)、支払う以外の道はない。
ライアーゲームトーナメントを開始する段階で、主催者は各プレイヤーにトーナメントの案内状を送る。プレイヤーはトーナメントに参加するかどうかを自由に決めることができる(が、実質的には強制参加)。一度参加の意思を表明したら、取り消すことはできない。
ゲームで敗北する以外に、「ドロップアウト」、「棄権」の二通りの方法でライアーゲームのトーナメントから離脱することが可能である。
特注のリボルバー式ピストルで「ロシアンルーレット」を行う。ただし使う銃は本物ではなく、弾も発射されても銃声と少しの振動がある程度のものを使用しているため、死ぬことはない。なおピストルには24発まで弾が入る。
1から4までの4つしかポケットがない特注のルーレットを使って行う(蓋を外すと、投入口が出現。その投入口からボールをセットして蓋を閉める。その蓋がスイッチになっていて、それを押すと同じ番号のポケットにボールが出現する)。
エントリーした24人を12人ずつ2つのグループに分け、それぞれで予選を行う。予選ではマネーは使われず、予選を突破した者だけがマネー争奪戦に参加できる。予選で負けた者は、自分が借りた1億円を見ることすらなく、本選の会場にその1億円を置いて帰らなければならない(といわれているが実際にはそうではない。本戦の項を参照)。
感染症の流行(パンデミック)を模したゲーム。感染した人と接触すると病気が移るが、一定の条件下で「ワクチン」が作られ、それで病気を治すことができる。誰が感染しているのか分からない状況下で、自分が感染するのを避けつつ、ワクチンを増やすことが目的。ドラマ版では新型インフルエンザによる風評被害に伴い、ネーミングが「天使と悪魔ゲーム」とされている。ちなみに、参加者が多かったため、人数を絞る目的で行われた。
参加者は19人。ここでは金銭の奪い合いをする前にプレイヤーに整理番号を決めさせて、その後で4人1組のチームを作る。そうした後で本戦を開始する。
試合開始前に1人1つずつ電子タブレットが配布される。このタブレットは重要度の高い操作をする際に指紋認証をしなければならない。重要度の低い操作に関しては誰の指でも認識するように出来ている。
ライアーゲーム | |
---|---|
ジャンル | サスペンス、ミステリー[5] |
原作 | 甲斐谷忍 |
企画 | CJ E&M |
脚本 | リュ・ヨンジェ |
演出 | キム・ホンソン |
出演者 | イ・サンユン、キム・ソウン、シン・ソンロク他 |
製作 | |
制作 | tvN |
放送 | |
放送国・地域 | 韓国 |
放送期間 | 2014年10月20日 - 11月25日 |
放送時間 | 月、火曜日23:00- |
回数 | 12 |
公式サイト |
ライアーゲーム | |
---|---|
各種表記 | |
ハングル: | 라이어 게임 |
発音: | ライオ ゲイム |
ローマ字: | Laieo Geim |
英題: | LIAR GAME |
2014年、漫画作品の版権を取得してリメイク作品が制作された[2]。日本ではフジテレビで2018年1月16日から4月3日までMナイト枠で放送された。
原作と同名の登場人物については、#登場人物を参照。
2023年公演は、『LIAR GAME murder mystery』のタイトルで、2023年3月7日から12日に飛行船シアターで上演された。 2024年公演は、LIAR GAME murder mystery『爆発廃工場 〜犯人の挑戦状〜』『首切りホテル 〜最後の夜宴〜』のタイトルで、2024年6月11日から16日に飛行船シアターで上演予定[6]。
3月7日 | 3月8日 | 3月9日 | 3月10日 | 3月11日 | 3月12日 |
---|---|---|---|---|---|
礒部花凜 小泉萌香 西葉瑞希 佐藤日向 船戸ゆり絵 星守紗凪 吉宮瑠織 |
天木じゅん 大和田南那 空野青空 中川美音 花奈澪 水野絵梨奈 Leola |
石井陽菜 石飛恵里花 河内美里 白石まゆみ 中村裕香里 林田真尋 藤井彩加 |
蒼井翔太 浅沼晋太郎 神尾晋一郎 坂田将吾 少年T 高木俊 榊原優希(昼公演のみ) 西山宏太朗(夜公演のみ) |
青木莉樺 岡本彩夏 日高優月 鎌田菜月 谷真理佳 林美澪 原優寧 |
明坂聡美 井澤巧麻 谷口賢志 富田翔 松崎史也 吉本実憂 安元洋貴(昼公演のみ) 岩田陽葵(夜公演のみ) |
6月11日 | 6月12日 | 6月13日 | 6月14日 | 6月15日 | 6月16日 |
---|---|---|---|---|---|
木戸衣吹 桑原由気 渕上舞 峯田茉優 結名美月 優木かな |
逢田梨香子 茜屋日海夏 天野聡美 関根瞳 高橋花林 反田葉月 |
工藤晴香 小岩井ことり 相良茉優 芝崎典子 涼本あきほ 和久井優 |
飯塚麻結 内山悠里菜 鷹村彩花 松田彩希(昼公演のみ) 緒方佑奈(夜公演のみ) 守屋亨香 山口愛(昼公演のみ) 村上まなつ(夜公演のみ) |
河野ひより 進藤あまね 立花日菜 安野希世乃 山根綺 幸村恵理 |
浅沼晋太郎 伊東健人 神尾晋一郎 榊原優希 駒田航(昼公演のみ) 武内駿輔(夜公演のみ) 保住有哉 |
韓国tvNで放送されたバラエティ番組The Geniusが、日本制作のテレビドラマを盗作したものという疑惑が浮上した。同局では正式に版権を取得の上リメイクされたドラマが放送予定であったために問題となり[2]、The Genius側の制作・演出担当者が記者会見で「参考資料として利用した」と釈明している[7]。
以下の出典は『集英社BOOK NAVI』(集英社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。