雷撃機に搭載される対艦攻撃魚雷であり、第二次世界大戦中に最も多く用いられた航空魚雷で、戦争中に1万7千発が生産された。
原型は1925年に設計され、アメリカ海軍の要求に応じて改良された。初期型は、低空低速投下であっても航走しないなど運用に難があったが、1944年以降は改良され、後期型は炸薬にトーペックスを用い、高度約2,400 ft (730 m)、最大速度410 knots (760 km/h)という条件で投下されても航走するなど、信頼性が改善された。最終的にMk13の重量は 2,216 lb (1,005 kg)で600 lb (270 kg)のトーペックス弾頭を備えた[1][2][3]。
また、Mk13はMk14よりも12.8ノット (23.7 km/h; 14.7 mph)遅く、Mk14やMk15と同様に、調定深度を水深10フィート以下に設定した場合には、着発信管が不発になり磁気信管が早く爆発する等の問題があった。Mk13は直径の大型化、重量低減、負の浮力を減らし航走速度を下げる、MkIVの磁気信管の低感度化などの改善を重ねてこれらの問題を回避した[4]。
第二次世界大戦後は、Mk13は最も信頼性のある航空魚雷の一つとして考えられるに至った。
Mark.13魚雷[1][2] | |
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全長 | 161in (4.09m) |
直径 | 22.5in (572mm) |
総重量 | 2,216lbs (1,005kg) |
弾頭重量 | 600lbs (272kg) Torpex |
速度 | 33.5kn (38.6mph, 62km/h) |
射程 | 6,300yd (5,761m) |