開発元 | Jan Kiszka, Giridhar Pemmasani, Pontus Fuchs |
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最新版 |
1.63
/ 2020年5月3日 |
対応OS | Linux |
種別 | ドライバラッパー |
ライセンス | GPLv2 |
公式サイト | 公式サイト |
NDISWrapperは、無線LAN用のネットワークカードに付属するWindows向けデバイスドライバをLinuxで使えるようにするフリーソフトウェアである。すなわち、LinuxカーネルにWindowsカーネルの一部機能とNDISのAPIの実装を互換レイヤーとして提供するソフトウェアである。多くの無線ネットワークカードベンダーは Linux 向けドライバをリリースしていないので、LinuxディストリビューションにはNDISWrapperが含まれていることが多い。
NDISWrapperは、Linux上でネットワークカードのWindows向けドライバを利用できるようにする。最低限、ドライバのinfファイルと.sysファイルが必要である。
例えばdriverという名前のドライバがあるとする。ファイルとしてはdriver.infとdriver.sysがあり、vendorid:productidは0000:0000であるとする。NDISWrapperはドライバを/etc/ndiswrapper/driver/にインストールする。このフォルダには以下の3つのファイルがある。
NDISWrapperのグラフィカルなフロントエンドとして、NdisgtkやNdisConfigがある。これらを使うと、完全にグラフィカルな環境でNDISWrapperを使うことができる。
類似のプログラムとして次のものがある。
DriverLoaderはNDISWrapperと同等の機能を提供するLinux向け商用ツール
FreeBSDおよびNetBSDベースの同等プロジェクトとしてProject Evilがある。NDISWrapperとほぼ同じ方法だが、OpenBSDは反バイナリ・ブロブ主義であるためProject Evilには参加していない。Project EvilにはNDISWrapperのUSBサポートなどの機能が存在しない。