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OKEANOS[1] (オケアノス[1]) | |
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所属 | 宇宙航空研究開発機構(JAXA) |
状態 | 検討中 |
打上げ機 | H3ロケット(予定) |
打上げ日時 | 2026年予定[2] |
物理的特長 | |
軌道要素 | |
周回対象 | 太陽 |
軌道 | 地球-木星遷移軌道 |
観測機器 | |
EXZIT |
赤外線観測装置 (可視・赤外線望遠鏡) |
GAP2 | ガンマ線バースト観測装置 |
ALDN2 | 大面積惑星間塵検出アレイ |
MGF | 磁力計 |
OKEANOS[1](Oversize Kite-craft for Exploration and AstroNautics in the Outer Solar system[1]、オケアノス - 外惑星領域探査と宇宙航法のための特大凧型探査機[1])は、2020年代後半の打上げ実現を目指して検討中の日本の工学ミッション。小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」で実証されたソーラー電力セイルと高比推力のイオンエンジンを組み合わせて推進力として木星圏を目指す。300億円という戦略的中型計画の予算の制約から「はやぶさ」と同じく工学ミッションとして提案されており、次号機以降で確実に理学成果を上げるため、理学観測を含む探査シナリオを実証することが本ミッションの目的となる[3]。
木星トロヤ群小惑星へ航行・滞在し、科学観測(リモート観測、その場分析)などを行う。「はやぶさ」で実証した小天体サンプルリターン技術を発展させ外惑星領域に拡張するもので、木星圏・土星圏での直接探査を可能にする[4]。打上げから木星スイングバイまでの航行に6年間を要するが、この航行期間中にも科学観測を実施する[5]。特に、外惑星領域では赤外線での観測の妨げとなる黄道光の影響が内惑星領域に比べて極めて小さいため、史上初めて黄道光の影響を受けない環境下での宇宙赤外線背景放射の直接観測が期待されている[6]。
2015年2月に「戦略的中型計画」として宇宙科学研究所 (ISAS) に提案され、LiteBIRDとともに戦略的中型2号機の候補として選定された。2016年10月から2年間「プリフェーズA2」として必要となる技術開発が進められ、2018年11月から12月にかけて行われたプリフェーズA2終了の審査では妥当との評価を受けた[3]。しかしながら、2019年5月14日、宇宙科学研究所 (ISAS) が戦略的中型2号機にLiteBIRDを選定したため、OKEANOSは戦略的中型3号機に向けて検討継続となった[7]。
いずれの案も技術的に問題なく成立する見込みが立ったが、300億円という予算の制約を守るため、サンプルリターンやマルチランデブーを考慮しないプランAをベースとし、着陸機・探査機とも簡易化・軽量化を図ることとなった[3]。