PGM ヘカート II | |
PGM ヘカート II | |
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種類 | 対物ライフル |
製造国 | フランス |
設計・製造 |
Gilles Payen PGMプレシジョン |
年代 | 現代 |
仕様 | |
口径 | 12.7mm |
銃身長 | 700mm |
使用弾薬 | 12.7x99mm NATO弾 |
装弾数 | 7発 |
作動方式 | ボルトアクション方式 |
全長 |
1380mm 1140mm(ストック折りたたみ時) |
重量 | 13.8kg(スコープ非着装) |
発射速度 | 825m/秒 |
最大射程 | 2km超 |
有効射程 | 1.8km |
歴史 | |
設計年 | 1994年~1995年 |
配備期間 | 1993年~配備中 |
配備先 | フランス軍など |
関連戦争・紛争 | アフガニスタン紛争 (2001年-) |
PGM ヘカートII (仏:PGM Hécate II)はフランスのPGMプレシジョン社が開発、製造している狙撃銃である。同社の展開するウルティマ・ラティオシリーズでは最大の12.7mm弾薬を使用する。ヘカートとはギリシア神話の女神ヘカテーの事。
フランス陸軍が大型狙撃銃FR-12,7として制式採用している。これは仏語で「12.7mm口径ボルトアクションライフル」を意味するFusil à Répétition de calibre 12,7を略したものである。
NATO標準の重機関銃弾薬である.50BMG(12.7×99mm)を使用するボルトアクション対物ライフルで、約1,800m以上での射撃を想定して設計されている。2000年代前半までは、他のウルティマ・ラティオシリーズと共に、ベルギーのFN社ブランドで販売されていたが、現在はPGMプレシジョンの自社ブランドから販売されている。
ヘカートIIは他のPGM製ライフルと同様の金属製スケルトン構造を採用し、スケールアップが施されている。射撃精度を高めるため、前方に二脚、後方に一脚を装備し、これらは両方とも調整が可能である。銃床も調整式で、射手の体型に合わせることができる。
放熱と重量軽減のため、銃身表面に螺旋状の溝を掘るフルーティングが施されている。また、射撃の反動を7.62x51mm NATO弾用小銃程度に軽減するために、高効率のマズルブレーキを装着している。
標準的な照準器として、10倍の望遠性能を持つSCROME LTE J10 F1照準眼鏡が制式化されている。
フランス陸軍はFR-12.7を長距離射撃、阻止攻撃、カウンター狙撃に使用している。また、不発弾を安全な距離から破壊するための、HEIAPを使用した対物ライフルとして用いられる。