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概要 | |
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種類 | 回転式拳銃 |
製造国 |
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性能 | |
口径 |
.458口径 .60口径 |
銃身長 | 335mm |
ライフリング | 7条右回り |
使用弾薬 |
.600 N.E.弾 .458 Win Mag弾 |
装弾数 | 5発 |
作動方式 | シングルアクション |
全長 | 550mm |
重量 | 6.0kg |
Pfeifer Zeliska(プファイファー・ツェリスカ)は、オーストリアのPfeifer Waffen社が開発した、超大型の回転式拳銃である。
オーストリアの公用語であるドイツ語の発音では、Pfeiferはパイファー(またはプファイファー)、Zeliskaはツェリスカとなる。
本銃が使用する.600ニトロ・エクスプレス(.600.N.E.)、.458ウィンチェスターマグナムは、どちらも本来は象狩りなどに用いられる大型の動物を仕留めるための大口径マグナムライフル弾薬である。.600 N.E.を使用した場合、弾頭重量:58.3g(≒900gr) 銃口初速:462m/s(≒1516fps) 初活力:6230J(≒4592ft.lbs)となり、「世界最強の拳銃」の称号を誇っている。
作動方式はシングルアクションのみ。形状はコルトM1851に似ている(但し遥かに大きい)。
その過剰な大きさと重量は拳銃として携行するにはまったく不向きであり、使用弾薬も拳銃弾として使用するにはまったく実用的ではない。また、射手の安全性も計算されていない。6kgという狙撃銃クラスの重量と、銃身に穿たれた8個のガスポートにより.600 N.E.の反動をかなり抑えることに成功しているが、その重量ゆえに通常の射撃姿勢での射撃は困難で(5キロのダンベルを手だけで構えるのと同じ感覚)、バイポッドやトライポッドに固定すること、または
形態こそ拳銃と見なされるものの、上記のとおり通常の拳銃の発射姿勢で撃つことは困難である。現実的な実用性はほぼ皆無に等しく、世界最強の拳銃の称号を得るためだけに作られた銃器であるが、そうした称号付きのアイテムに対する欲求も世間には存在する。
ハンドメイドの受注生産品であるため、価格は13,840ユーロと高価である。
なお、世界最強の拳銃の称号は本銃に与えられたが、世界最大の拳銃の称号は、ポーランド人ガンスミスのリシャルト・トビスが製作した、レミントン M1859のスケールアップモデル[1]であるトビー・レミントン[要出典]に与えられている。