PicoBlazeは、ザイリンクスが自らのFPGAやCPLD製品向けに提供しているソフトプロセッサコアの名称である。PicoBlazeは8ビットのRISCアーキテクチャに基づき、FPGAのVirtex 4シリーズの上で、100MIPSを達成することが出来る。プロセッサは広範囲の周辺機器へのアクセスのため、8ビットのアドレスとデータポートを持っている。このコアのライセンスは、ザイリンクスのデバイスの上であれば、無料で動作させることを認めていて、開発環境も提供されている。サードパーティーのツールがMediatronix等から入手可能である。ビヘイビア合成による、このコアから独立した、デバイス非依存の実装のPacoBlazeが、BSDライセンスの下でリリースされている。
PicoBlazeの設計は、当初"Constant(K) Coded Programmable State Machine"(その前は「ケンチャップマンのPSM」/"Ken Chapman's PSM")を表すKCPSMと名づけられていた。ケン・チャップマンはPicoBlazeを考案し実装したザイリンクスのシステムデザイナーであった。[1]
VHDLでPicoBlazeマイクロコントローラを実装するときは、それぞれのKCPSM部品の名前を使用しなければならない。[2] 例えば、PacoBlaze3プロセッサでは以下のようになる:
component kcpsm3 is port ( address : out std_logic_vector(9 downto 0); instruction : in std_logic_vector(17 downto 0); port_id : out std_logic_vector(7 downto 0); write_strobe : out std_logic; out_port : out std_logic_vector(7 downto 0); read_strobe : out std_logic; in_port : in std_logic_vector(7 downto 0); interrupt : in std_logic; interrupt_ack : out std_logic; reset : in std_logic; clk : in std_logic ); end component;