R-29 ヴィソタ (ロシア語: Р-29 Высота、ラテン文字転写例: Vysota、「高さ」の意) は、 ソビエト連邦が開発し、現在はロシア連邦が運用する2段式の液体燃料式潜水艦発射弾道ミサイルである。MIRV化したものなど複数の派生型があり、ファミリー化されている。マキーエフロケット設計局が設計を担当し、誘導方式は恒星天測誘導/慣性誘導併用である[2]。
- 配備開始:1974年
- ロシア工業番号:4K75
- DoD番号:SS-N-8 Mod 1
- ASCC識別名:ソーフライ (Sawfly)
- SALT識別番号:RSM-40
- 配備先:デルタI型原子力潜水艦
- 総質量:32,800 kg
- 直径:1.80 m
- 全長:13.20 m
- スパン:1.80 m
- ペイロード:1,100 kg
- 最大射程:7,700 km(4,784 マイル)
- 弾頭数:1
- 段数:2
- 配備開始:1978年[3]
- ロシア工業番号:4K75R
- DoD番号:SS-N-18 Mod 1
- ASCC識別名:スティングレイ (Stingray)
- SALT識別番号:RSM-50
- 配備先:デルタIII型原子力潜水艦
- 総質量:35,300 kg
- 直径:1.80 m
- 全長:14.40 m
- スパン:1.80 m
- ペイロード:1,650 kg
- 最大射程:6,500 km(4,038 マイル)
- 弾頭数:3(0.5 Mt)
- 段数:2
- ロシア工業番号:4K75RK
- DoD番号:SS-N-18 Mod 2
- ASCC識別名:スティングレイ (Stingray)
- SALT識別番号:RSM-50
- 配備先:デルタIII型原子力潜水艦
- 総質量:34,388 kg
- 直径:1.80 m
- 全長:14.40 m
- スパン:1.80 m
- 最大射程:6,500 km(4,038 マイル)
- 弾頭数:7(0.1 Mt)
- 段数:2
- ロシア工業番号:4K75RL
- DoD番号:SS-N-18 Mod 3
- ASCC識別名:スティングレイ (Stingray)
- SALT識別番号:RSM-50
- 配備先:デルタIII型原子力潜水艦
- 総質量:35,300 kg
- 直径:1.80 m
- 全長:14.09 m
- スパン:1.80 m
- 最大範囲:9,000 km(5,592マイル)
- 弾頭数:1 (0.45 Mt)[4]
- 段数:2
ロシア
ロシア海軍はソ連海軍からR-29を継承して運用している。現在配備されているのはR-29R、R-29RMU シネヴァ、R-29RMU2 ライニャである。また、改良型のR-29RMU3 シネヴァ2が計画されている。
2017年現在、デルタIII型原子力潜水艦にR-29R 48基、デルタIV型原子力潜水艦にR-29RMU シネヴァ 80基が配備されている[5]。
- デルタIII型 (R-29R)
- ポドルスク
- スヴャトイ・ゲオルギー・ポベドノーセツ
- リャザン
- デルタIV型 (R-29RMU シネヴァ)
- ヴェルホトゥーリエ
- エカテリンブルク
- トゥーラ (オーバーホール中)
- ブリャンスク
- カレリア
- ノヴォモスコフスク
- R-29を改造した人工衛星打ち上げロケット