The MIX transformation of RC2; four of these comprise a MIXING round | |
一般 | |
---|---|
設計者 | ロナルド・リベスト |
初版発行日 | 1996年に漏洩(1987年に設計) |
暗号詳細 | |
鍵長 | 8–1024 bits(8 bitごと)デフォルトは64 bits |
ブロック長 | 64 bits |
構造 | 変形Feistel構造 |
ラウンド数 | 16 (MIXING), 2 (MASHING) |
最良の暗号解読法 | |
234 個の選択平文を使った関連鍵攻撃 (Kelsey et al., 1997). |
RC2 は1987年にロナルド・リベストが設計したブロック暗号。"RC" は "Ron's Code" または "Rivest Cipher" の略。リベストの設計した他の暗号として RC4、RC5、RC6 がある。
RC2 の開発資金は、Lotus Notesソフトウェアの一部として輸出可能な独自の暗号を探していたロータス社が資金提供した(輸出以前にNSAの評価が必要だった)。NSA はいくつかの修正を示唆し、リベストはそれを取り入れた。さらなる交渉の末、この暗号は1989年に輸出が許可された。RC4と同様 40ビットのキーを持つ RC2 はアメリカ合衆国の暗号輸出規制の中では重宝された。
当初、アルゴリズムの詳細は秘密とされたが(RSAセキュリティが権利を保有)、1996年1月29日、RC2 のソースコードが匿名でネットニュースの sci.crypt にポストされてしまった。似たような機密開示は RC4 で既に発生していた。ポストした者が仕様にアクセスする権限を持っていたのか、リバースエンジニアリングでソースを作成したのかは不明である。
RC2 は 64 ビットブロック暗号で任意長の鍵が可能である。18ラウンドの変形Feistel構造で、うち 16 ラウンドが1つのタイプ(MIXING)、2ラウンドがもう1つのタイプ(MASHING)である。MIXING ラウンドは 4 種類のMIX変換から構成される。
RC2 は 234 個の選択平文を使った関連鍵攻撃に対して無防備である(Kelsey 他、1997年)。