RPG-2発射機とPG-2 HEAT弾 | |
RPG-2 | |
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種類 | 対戦車擲弾発射器 |
製造国 | ソビエト連邦 |
仕様 | |
種別 | 携帯式無反動砲 |
口径 | 40mm |
使用弾薬 |
PG-2 HEAT弾 詳細は#弾頭を参照 |
装弾数 | 1発 |
全長 | 950mm(発射機のみ) / 1200mm(弾頭装填時) |
重量 | 2.83kg(弾頭無し) |
銃口初速 | 145m/秒 |
有効射程 | 100-150m |
歴史 | |
配備期間 | 1949年-1960年(ソビエト連邦) |
関連戦争・紛争 |
朝鮮戦争 ベトナム戦争 その他多くの戦争・紛争 |
バリエーション |
56式火箭筒(中国) B-50(北ベトナム) R-27(チェコスロバキア) M57(ユーゴスラビア) |
RPG-2(露:РПГ-2)は、ソビエト連邦で開発された歩兵携行用対戦車擲弾発射器。
形式名はロシア語で「手持ち式対戦車擲弾発射器」を意味する「ручной противотанковый гранатомёт ルチノーイ・プラチヴァターンカヴィイ・グラナタミョート」の頭文字から。 英語の訳表記では、同じ頭文字で「Rocket-Propelled Grenade(ロケット推進擲弾)」と綴られるが、これはバクロニムであり、また、PG-2弾頭はロケット弾でもないため、厳密には誤りである。
この兵器は、モデルとなったナチス・ドイツのパンツァーファウスト250のように、無反動砲式に対戦車擲弾を発射するもので、後継であるRPG-7と異なり、弾頭後部と発射用推進薬の間にロケットチューブは内蔵されていない。このため、RPG-7に比べ有効射程は100mと短く、弾道も弧を描き、特に移動目標への命中には熟練を要する。また、差し込まれた弾頭のストッパーが無いため、装填したRPG-2を前傾させると抜け落ちた弾頭が地面に落下し、信管が破損するといった事案が多く見られた。なお、その際に爆発したと言う話も良く聞くが、実際は信管の発射後安全装置(アーミング)により、射手の手元・足元での爆発事故はほとんど無かった。
RPG-2は、1949年にソ連軍に採用された。RPG-2は、新型のRPG-7が登場する1960年代までソ連軍で使用された。ソ連以外でも、中近東、ベトナムなど、多くの国で広く使用されている。弾頭は、PG-2の1種のみである。照準は、固定の照準器で行う。擲弾筒班の定員は、射手・弾薬運搬手の2名で、射手はRPG-2と弾頭3発、弾薬運搬手は弾頭3発を装備するものとされている。
中国では56式火箭筒としてコピーされ、また、北ベトナム製のB-50、チェコスロバキア製のR-27、ユーゴスラビア製のM57といった独自の改良型も生産されていた。