Red Bull BC One (レッドブル ビーシー ワン)はレッドブルが2004年から主催している、1ON1で世界最強のソロB-Boy, B-Girlを決定するブレイクダンスの世界大会である。
大会名Red Bull BC Oneの「BC」とはBreakdance Championshipの略である。
招待によって選出される枠と、各国の予選を勝ち抜いてきた者、前大会からワイルドカードとして選ばれた者、World Finalの枠をかけた「Last Chance Cypher」を勝ち上がった者など、選りすぐりのB-boy(2018年からはB-girl部門が新設された)によって争われるトーナメント方式の1ON1 battle。例年、B-boy・B-girlの両部門ごとに16人ずつがWorld Finalに選出され、3ラウンド制で勝敗を決める。判定は5人のジャッジがパネルを掲げ多数決で決定する。世界中のB-boy達に「勝つ事よりも、出場するだけで名誉なこと」と賞賛されるほどの、世界でも大変水準の高い大会である。
毎年、開催国を変えながら全世界を股に掛けて開催されている。また、エナジードリンクのレッドブルがスポンサーをしており、World Finalは公式サイトで当日ライヴ中継されている。2009年はtwitterによる文字のつぶやきで試合模様を知ることができたが、公式ページでのライブ配信はされなかった。2023年現在までに、Red Bull BC Oneの公式YouTubeチャンネルでもWorld Finalがリアルタイムで中継されるようになっている。
2009年にはブレイクダンスの発祥地・ニューヨークで開催され、フランスのLilouが2005年に次いで大会史上初となる2度目の優勝を果たした(当時はアルジェリア代表として出場)。
2010年にはWorld Finalが東京の国立代々木競技場第二体育館で行われた。
2016年にはWord Finalが愛知県名古屋市の愛知県体育館で行われ、大会テーマソングに三浦大知の『(RE)PLAY』が使用された。また、Isseiが日本人史上初優勝を果たした。
2017年のWorld Final Amsterdamでは、日本のAyumiが大会史上初のB-girlとして出場を果たした。
2018年のWorld Final ZurichではB-GIRL部門が新設され、日本のAmiが初代優勝者となった。
2019年のWorld Final Mumbaiでは、オランダのMennoが2014年・2017年に次ぎ大会史上初の3度目の優勝を果たした。
2020年のWorld Final AustriaではB-BOY部門でShigekixが日本人3人目、大会史上最年少での優勝を果たした。B-GIRL部門ではロシアのKastetが史上初の大会連覇を果たした。
2023年のWorld Final Parisでは、B-GIRL部門でAmiが2018年以来2度目の優勝を果たした。B-BOY部門では、韓国のHong 10が2013年以来10年ぶり3度目の優勝を果たした。
2024年のWorld Finalはブラジル・リオデジャネイロにて12月7日開催予定。予定通り実施されればリオデジャネイロでは2012年以来2度目、ブラジル全体としては3度目の開催となる。
「Red Bull BC One All Stars」は、原則としてRed Bull BC Oneで好成績を残したB-boyおよびB-Girlによって構成されたチームであり、レッドブルがスポンサーとしてメンバーと契約している。
年 | 開催都市 | 部門 | 優勝者 | 所属チーム | 備考 |
2023 | パリ (フランス) | B-BOY | Hong 10 | FLOWXL / 7 Commandoz | 3度目の優勝 |
B-GIRL | Ami | Good Foot Crew | 2度目の優勝 | ||
2022 | ニューヨーク (アメリカ) | B-BOY | Victor | Squadron / MF Kidz / Back Yard Funk / RBBC1AS | 2度目の優勝 |
B-GIRL | India | HeavyHitters / Hustle Kidz | |||
2021 | グダニスク (ポーランド) | B-BOY | Amir | PDVL / Predatorz | |
B-GIRL | Logistx | Underground Flow / RBBC1AS | |||
2020 | ザルツブルク (オーストリア) | B-BOY | Shigekix | K.A.K.B. / RBBC1AS | 日本人3人目
最年少優勝 |
B-GIRL | Kastet | 3:16 | 2度目の優勝
大会史上初の2連覇 | ||
2019 | ムンバイ (インド) | B-BOY | Menno | Hustle Kidz / Defdogs / RBBC1AS | 3度目の優勝 |
B-GIRL | Kastet | 3:16 | |||
2018 | チューリッヒ (スイス) | B-BOY | Lil Zoo | Lhiba kingzoo / El Mouwahidin / Flying Steps | |
B-GIRL | Ami | Good Foot | 初代優勝者
日本人2人目 | ||
2017 | アムステルダム (オランダ) | Menno | Hustle Kidz / Defdogs / RBBC1AS | 2度目の優勝 | |
2016 | 名古屋 (日本) | Issei | Found nation | 日本人初優勝 | |
2015 | ローマ (イタリア) | Victor | MF Kids / Squadron | ||
2014 | パリ (フランス) | Menno | Hustle Kidz / Defdogs / RBBC1AS | ||
2013 | ソウル (韓国) | Hong 10 | Drifters / 7Commandoz / RBBC1AS | 2度目の優勝 | |
2012 | リオデジャネイロ (ブラジル) | Mounir | Vagabonds | ||
2011 | モスクワ (ロシア) | Roxrite | Renegades / Break Disciples / Squadron | ||
2010 | 東京 (日本) | Neguin | Tsunami All-Stars | ||
2009 | ニューヨーク (アメリカ) | Lilou | Pockémon | 2度目の優勝 | |
2008 | パリ (フランス) | Wing | Jinjo | ||
2007 | ヨハネスブルク (南アフリカ) | Ronnie | Full Force / Super Cr3w | ||
2006 | サンパウロ (ブラジル) | Hong 10 | Drifterz | ||
2005 | ベルリン (ドイツ) | Lilou | Pockémon | ||
2004 | ビール (スイス) | Omar | Jive Turkeys | 初代優勝者 |
記載は成績順。
年 | 部門 | 出場者 | 成績 | 備考 |
2023 | B-BOY | Issin | 準決勝敗退 | 2度目の出場 |
B-GIRL | Ami | 優勝 | 4度目の出場
自身2度目の優勝 | |
Riko | 2回戦敗退 | |||
Yasmin | 2回戦敗退 | Last Chance CypherでBEST4となり選出 | ||
2022 | B-BOY | Yu-ki | 準決勝敗退 | |
Issin | 準決勝敗退 | Last Chance CypherでMost Outstanding Breakerとして選出 | ||
B-GIRL | Yuika | 1回戦敗退 | ||
2021 | B-BOY | Nori | 1回戦敗退 | 4度目の出場
Last Chance Cypherで優勝し選出 |
Shigekix | 2回戦敗退 | 3度目の出場 | ||
B-GIRL | Ayumi | 2回戦敗退 | 4度目の出場 | |
Ram | 2回戦敗退 | |||
Ami | 1回戦敗退 | 3度目の出場 | ||
2020 | B-BOY | Shigekix | 優勝 | 2度目の出場
日本人3人目、18歳で大会史上最年少優勝 |
B-GIRL | Ayane | 2回戦敗退 | ||
2019 | B-BOY | Kazukirock | 準決勝敗退 | 2度目の出場 |
Nori | 1回戦敗退 | 3度目の出場
Last Chance Cypherで優勝し選出 | ||
B-GIRL | Ayumi | 準優勝 | 3度目の出場 | |
Ami | 準決勝敗退 | 2度目の出場 | ||
Mimz | 準決勝敗退 | |||
2018 | B-BOY | Issei | 2回戦敗退 | 5度目の出場 |
B-GIRL | Ami | 優勝 | この年から新設されたB-girl部門で初優勝、日本人2人目 | |
Ayumi | 準決勝敗退 | 2度目の出場 | ||
Narumi | 準決勝敗退 | |||
2017 | Shigekix | 準決勝敗退 | 15歳でこの年の最年少出場、史上最年少Top4入り | |
Issei | 2回戦敗退 | 4度目の出場 | ||
Ayumi | 1回戦敗退 | 部門が分かれる以前で唯一のB-girlの出場 | ||
2016 | Issei | 優勝 | 3度目の出場
日本人初の優勝 | |
Taisuke | 2回戦敗退 | 7度目の出場 | ||
Nori | 2回戦敗退 | 2度目の出場
出場辞退のLil Zoo (モロッコ)に代わり選出 | ||
2015 | Issei | 2回戦敗退 | 2度目の出場 | |
Kazukirock | 1回戦敗退 | |||
2014 | Taisuke | 準優勝 | 6度目の出場 | |
2013 | Taisuke | 1回戦敗退 | 5度目の出場 | |
Nori | 1回戦敗退 | |||
2012 | Issei | 1回戦敗退 | 15歳でこの年の最年少出場 | |
2011 | Taisuke | 2回戦敗退 | 4度目の出場 | |
2010 | Toshiki | 2回戦敗退 | ||
Taisuke | 1回戦敗退 | 3度目の出場 | ||
2009 | Kaku | 1回戦敗退 | 2度目の出場 | |
2008 | Taisuke | 準優勝 | 2度目の出場
日本人初となる個人での世界大会での準優勝 | |
2007 | Taisuke | 2回戦敗退 | 17歳でこの年の最年少出場 | |
2006 | Kaku | 2回戦敗退 | ||
2005 | 出場者なし | |||
2004 | Kouske | 1回戦敗退 | 日本人初出場 |