RD(Ruby Document format)はドキュメントフォーマットの1つで、Rubyスクリプトに埋め込み可能であるため、Ruby関連のドキュメントによく使用される。Wiki文法に似たマークアップを持ち、HTMLなどよりも簡潔に記述できる。
Rubyスクリプトに埋め込む場合は=begin
と=end
で囲んだ部分に記述する。
RDで見出しは次のように記述する。
=最大見出し ==大見出し 段落1 ===中見出し 段落2 ====中小見出し 段落3 +小見出し 段落4 ++最小見出し 段落5
出力されるHTMLはほぼ以下のようなものである。
<h1>最大見出し</h1>
<h2>大見出し</h2>
<p>段落1</p>
<h3>中見出し</h3>
<p>段落2</p>
<h4>中小見出し</h4>
<p>段落3</p>
<h5>小見出し</h5>
<p>段落4</p>
<h6>最小見出し</h6>
<p>段落5</p>
* 順序の無い箇条書き。 * 続き。改行があってもよい。 * 入れ子にすることができる。 (1) 順序つきの箇条書き (2) 続き * 違う種類の箇条書き :HTML HyperText Markup Language の略。 :RD Ruby Document format の略。
上のRDはほぼ以下のように変換される。
<ul>
<li>順序の無い箇条書き。</li>
<li>2つめの項目。改行があってもよい。
<ul>
<li>入れ子にすることができる。</li>
</ul>
</li>
</ul>
<ol>
<li>順序つきの箇条書き</li>
<li>続き
<ul>
<li>違う種類の箇条書き</li>
</ul>
</li>
</ol>
<dl>
<dt>HTML</dt>
<dd>HyperText Markup Language の略。</dd>
<dt>RD</dt>
<dd>Ruby Document format の略。</dd>
</dl>
項目が入れ子になるかどうかは、字下げの深さ(スペースの数)が等しいかどうかで判定される。