SNCAN (Société Nationale de Constructions Aéronautiques du Nord:北部航空機製造公社) は、かつてフランスに存在した航空機メーカーである。"ノール" の略称でも知られる。
第二次世界大戦の直前、1936年にフランス政府が民間の航空機製造会社を国営化し、統合して6つの地域公社に再編した際に設立された国営企業で、SNCANはポテーズのメオルト工場およびサルトルーヴィル工場、ブレゲーのル・アーヴル工場、ミュロー、アミオを統合したものである。
第二次世界大戦後の1949年にはSNCAC(Société Nationale de Constructions Aéronautiques du Centre:中央航空機製造公社) を吸収統合し、1954年にはSFECMAS (la Société Française d’Etude et de Constructions de Matériel Aéronautiques Spéciaux) と合併してノール・アビアシオン (Nord-Aviation) となった。
これらのうち、量産機種はノール・アビアシオン時代にも継続して改良・生産が行われている。