SNK VS. CAPCOM(エス・エヌ・ケイ バーサス カプコン)は、SNK(旧社)とカプコンのクロスライセンス契約によるクロスオーバー作品のプロジェクト、およびその一環で発売されたゲームシリーズ。「お互いの会社のキャラクターを借用しあい、それぞれでゲームを発売する」という特殊なライセンス契約のもと、両社より別々の展開が行われた。
カプコン発売のシリーズのみについてはCAPCOM VS. SNKを参照。
1999年10月21日にSNKより、プロジェクト第1弾であるネオジオポケット(モノクロ・カラー共通)用トレーディングカードゲーム『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』が発売され、1999年12月22日には第2弾としてネオジオポケットカラー専用対戦型格闘ゲーム『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』が発売された。
一方、カプコン側からも2000年8月18日にアーケード用対戦格闘ゲーム『CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000』が登場、同年9月6日にはドリームキャストへも移植され、カプコンによる公式インフォーメーションサイトでは「SNK VS. CAPCOM from CAPCOM」と表現されていた。
西山隆志と岡本吉起が対談する記事によると、「頭身合わせが大変だった」との事。カプコンのキャラクターは闘っている時の顔の表情を大事にしている6頭身が多く、SNKのキャラクターは7頭身、8頭身が多かった。どちらかに寄ると片方のテイストが変わってしまうため、1作目は、両社から抽出するキャラクターの数が少なかった[1]。
両社にて「SNK VS. CAPCOM」の公式サイトがそれぞれ立ち上げられ、両社が発売した作品は互いに連動も行われていたが、2001年10月にSNK(旧社)が倒産したことを受け、最終的に両社の「SNK VS. CAPCOM」公式サイトは閉鎖された。それまでの間、同年にカプコンより『CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000 PRO』および『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』、SNKより『SNK VS. CAPCOM カードファイターズ2 EXPAND EDITION』が発売された。
その後、クロスライセンス契約を引き継いだSNKプレイモア(のち2代目SNK)より「SNK VS. CAPCOM」をタイトルに冠した『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』や『SNK VS. CAPCOM カードファイターズDS』が発売された。
なお、先ごろ[いつ?]岡本吉起がYouTubeにて、事の真相を告白。ただ両者ともに様々な思惑、事象が絡んでいるとのこと[要説明]。
カプコンが制作した作品はタイトルに「CAPCOM」の社名が先に配置され、「カプエス」とも略される(CAPCOM VS. SNKの項目も参照)。一方で、SNK(旧社)およびSNKプレイモアが制作した作品はタイトルに「SNK」の社名が先に配置されており、カプコン側が作ったものとの区別する意味から「エスカプ」とも略される。また、格闘ゲーム以外の作品も制作されている。