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![]() 日本語版のSylpheed 2.2のスクリーンショット | |
作者 | 山本博之[1][2][3][4][5] |
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初版 | 2000年1月1日[6] |
最新版 |
3.7.0
/ 2018年1月31日 |
リポジトリ | |
対応OS |
Unix系 Microsoft Windows 7/8.1/10 |
サポート状況 | 開発中 |
種別 | 電子メールクライアント |
ライセンス | GNU GPL[2] |
公式サイト | sylpheed.sraoss.jp |
Sylpheed(シルフィード)は、Linux、BSDなどのPC-UNIX上、およびWindows上で動くオープンソースの電子メールクライアント[2]。開発者は山本博之 [1][2][3][4][5]。
大学在学中にLinuxを使い始めた山本が、実用レベルで使える電子メールクライアントがなかったことを理由として大学4年生のときに開発を始めた[7]。3か月後の2000年(平成12年)1月にバージョン0.1をリリース[7]。Sylpheedの機能はBecky!などの既存の電子メールクライアントを参考に実装された[7]。最初に入社した会社(株式会社グッデイ)やその次の会社(後述するSRA OSS)が開発を全面的に支援していたと述べている[7]。
Sylpheedは2000年(平成12年)より、長らくLinuxを中心とするPC-UNIX上で開発され、発展を遂げてきた。バージョン1.0未満から1.0.5までは、GTK1のライブラリを利用して開発されてきたが、1.9.0以降からはGTK2のライブラリを利用するようになり、現在PC-UNIXデスクトップ環境として広く使われているGNOMEとの親和性、アンチエイリアスによるフォント品質の向上などが図られている。ライセンスはGNU GPLを採用している[2]。
バージョン1.0.x時代にもGTK2のライブラリを使ったものがあった (sylpheed-gtk2) が、現在は、その成果がSylpheed本家に取り込まれたため、sylpheed-gtk2は開発を終了した。
Windows版については、バージョン1.0未満のバージョンでは別作者によるものがあったが[1]、バージョン2.1.3からは山本によるバージョンが提供されている。正式リリース版としては2.2.0以降となる[2]。
2006年(平成18年)9月6日には、SRA OSSがSylpheedの開発を全面的に支援することを発表[3][4][5]。SRA OSSは山本を雇用し、自由にSylpheedの開発ができる環境などを作った[3][4][5]。山本は同社でSylpheedのコアライブラリを独立させたLibSylphプロジェクトに携わることとなる[3][4][5]。
Sylpheedの特徴は、以下の通りである。
風の妖精「Sylph」(シルフ)が由来[7]。風のように軽快で、空気のように自然な動作を、という意味が込められている[7]。
「シルフィード」は本来「Sylphid」と綴るべきだが、作者の誤解により「Sylpheed」という名前が採用されてしまった。その後、誤解に気付いたが、すでに多くのディストリビューションによって採用されてしまっており、取り返しがつかなくなったので、そのままになったという。
Paul Manganらによって、SylpheedからフォークしたClaws Mailがある[注釈 1]。フォーク当時のSylpheedにない機能を独自に追加している。