THAI FIGHT(タイファイト)は、2010年からタイでスタートした大規模なムエタイの大会である。日本総責任者はセンチャイジム会長であるセーンチャイ・トングライセーン。
2000年代に入って以降、経済成長が著しいタイでは、もともとは賭けの対象で、貧困層のスポーツとみなされていたムエタイから一般層が離れている傾向がある。そこで、国技であるムエタイの隆盛を目指すため、タイ政府も協力し(大会の記者会見にはタイの副首相も出席した)、より広い層にエンターテインメントとして楽しめる競技を国を挙げて目指してTHAI FIGHTは発足された。大会の様子はタイのテレビ局である3チャンネルで生中継され、トーナメントの優勝者には賞金200万バーツ(約550万円)とスポンサーであるISUZUのピックアップトラック1台が与えられる[1] 。
2011年には日本を含む世界5カ国で大規模な興行を実施する予定である[2]
試合にはタイ人だけでなく、世界中のナックモエが出場している。
通常のムエタイは3分5ラウンド制だが、THAI FIGHTでは3分3ラウンド制を採用。そのため、通常のムエタイよりもパンチの打ち合いなども多く、試合がアグレッシブなものとなっている。THAI FIGHTのプロモーターであるアカポン・アンマニーは、「THAI FIGHTではTHAI FIGHTのスタイルで試合をすべきであり、通常のムエタイスタイルの試合は嫌いだ。そういう試合をする選手は試合後に呼び出して注意する」と言う旨の発言を日本のメディアのインタビューでしている[3]。
選手は黒か白のいずれかの色の同じデザインのトランクスと、黒か白のグローブを着用して闘う。
大会の開会式では古式ムエタイの舞や、タイの音楽の演奏などもあり、エンターテインメント性が高い大会となっている[1]。