Tipos del País(ティポス・デル・パイス)は文字どおり「さまざまな生国(しょうごく=生まれ故郷)」[1]を意味し、植民地時代フィリピンの社会階層と職業を示す水彩画のスタイル。衣装を題材に、民族を描きわけようとした[2]。
1800年代になると、フィリピンの絵画界の主流を世俗的な主題が占めるようになる。教育を受けた社会層「イルストラド」(Ilustrado)が確立し、観光客が増え、また外国人が異国情緒あふれる土産品や装飾品を求めたことから、絵画の様式「ティポス・デル・パイス」が発展した。この分野で最も多作な画家はダミアン・ドミンゴ(en)で人気も最高であった[3]。
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