UATP (Universal Air Travel Plan) は、13の主要な航空会社が出資する法人向け旅行代金決済ネットワークで、世界中の240以上の航空・鉄道・船舶旅行会社が加盟している[1][2]。UATPは 1936年に創設され、世界初のチャージカード(一括払い専用のクレジットカード)を発行した[3]。
UATPは、PayPalやMonetaなどの決済サービスと提携しており[2]、航空会社の旅行代金決済を代行している。
UATPは、ホテルやレンタカー業者についても加盟させて、ネットワークを拡大している。
UATPカードを発行することができるのは UATPの株主である以下の13の航空会社のみで、各航空会社や旅行会社が加盟している[1][4]。
UATPクレジットカードの番号体系は、ISO/IEC 7812に準拠しているため、1から始まる[3][5]15桁である。
法人がUATPカードを使用して航空券を購入する流れの例を以下に示す[6]。
- UATPカードを持つ法人が、旅行会社に対して航空券を発注する。
- 旅行会社はUATPに対してカードの信用照会を行い、法人へ航空券を納品すると同時に、売上伝票をUATPへ渡す。
- UATPは、売上伝票をUATPカードを発行した航空会社と、発券航空会社へ渡す。
- UATPカードを発行した航空会社は、発券航空会社に代金を立替払いした後、対象の法人に対して請求する。
- 法人は、UATPカード発行航空会社に対して代金を支払う。
- 本部
- ワシントンD.C.[7]
- 支部
- ロサンゼルス、マイアミ、サンパウロ、ジュネーヴ、北京、シンガポール、東京[8]
- ^ a b UATP (2005年). “Issuers”. 2011年3月4日閲覧。
- ^ a b UATP (2010年). “UATPについて”. 2011年3月4日閲覧。
- ^ a b UATP (2005年). “UATP History”. 2011年3月4日閲覧。
- ^ UATP (2005年). “Card Issuing Airlines”. 2011年3月4日閲覧。
- ^ ISO/IEC 7812は、IDカードの番号体系を制定している規格で、番号の1桁目は産業を識別するものを意味し、1の値には航空産業に割り当てられている。
- ^ 日本旅行 (2000年). “PASSAGE(JALカード)のご案内”. 2011年3月4日閲覧。
なお、PASSAGEとは、日本航空が発行しているUATPカード。
- ^ UATP (2009年). “Contact Us”. 2011年3月4日閲覧。
- ^ UATP (2010年). “Global Offices”. 2011年3月4日閲覧。