UP (ピーター・ガブリエルのアルバム)

『UP』
ピーター・ガブリエルスタジオ・アルバム
リリース
録音 イングランド ボックス リアル・ワールド・スタジオ英語版セネガルフランス[2]
イングランド AIRリンドハースト・ホール(ザ・ロンドン・セッション・オーケストラ、ブラック・ダイク・バンド[2]
シンガポール ハイプ・スタジオ(ブラインド・ボーイズ・オブ・アラバマ[2]
ジャンル アート・ロックプログレッシブ・ロック、エレクトロニック・ロック
時間
レーベル リアル・ワールド・レコード/ヴァージン・レコード
アメリカ合衆国の旗カナダの旗ゲフィン・レコード
プロデュース ピーター・ガブリエル(all songs)、スティーヴ・オズボーン(#2)、スティーヴン・ヘイグ(#5)
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(イタリア[5]
  • 4位(スイス[6]、ドイツ[7]、フランス[8]、ベルギー・ワロン地域[9]
  • 6位(スウェーデン[10]
  • 9位(アメリカ[11]、オーストリア[12]
  • 11位(イギリス[13]、ノルウェー[14]、フィンランド[15]
  • 16位(デンマーク[16]
  • 18位(オランダ[17]
  • 21位(ベルギー・フランデレン地域[18]
  • 35位(ニュージーランド[19]
  • 37位(オーストラリア[20]
  • ピーター・ガブリエル アルバム 年表
    LONG WAY HOME - RABBIT - PROOF FENCEオリジナル・サウンドトラック
    (2002年)
    UP
    (2002年)
    HIT
    (2003年)
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    UP[注釈 1]』は、イギリスのミュージシャン、ピーター・ガブリエル2002年に発表した、サウンドトラックを除けば7作目のスタジオ・アルバム。日本で先行発売された[1]

    背景

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    純粋な新作スタジオ・アルバムとしては『Us』以来10年ぶりで、本作のためのセッションは1995年より始まり、約130曲の中から10曲に絞り込まれた[21]。「シグナル・トゥ・ノイズ」ではカッワーリー歌手のヌスラト・ファテー・アリー・ハーンのボーカルがフィーチャーされているが、ハーンは正式なレコーディングを行うことなく1997年に死去したため、本作では1996年の歌唱のサンプリングが使用された[21]。なお、この曲のインストゥルメンタル・パートは、マーティン・スコセッシの監督映画『ギャング・オブ・ニューヨーク』のサウンドトラックで使用された[21]

    反響・評価

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    母国イギリスでは全英アルバムチャートで5週トップ100入りして最高11位を記録し、シングル・カットされた「モア・ザン・ディス」は全英シングルチャートで47位に達した[13]。アメリカでは9週Billboard 200入りして最高9位を記録し、自身3作目の全米トップ10アルバムとなった[11]

    イタリアでは2002年9月26日付のアルバム・チャートで1位を獲得し、6週連続でトップ20入りする大ヒットとなって、同国のシングル・チャートでは「ザ・バリー・ウィリアムズ・ショウ」が10位、「モア・ザン・ディス」が39位、「グローイング・アップ」が35位に達した[5]

    収録曲「ザ・バリー・ウィリアムズ・ショウ」は、第45回グラミー賞で最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞にノミネートされた[22]。Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「第一印象としては、単に『Us』の穏やかでダークな路線を継承したように感じられたが、ガブリエルは本作で闇、悲嘆、瞑想をより深く掘り下げており、それによって妥協なき作品となったことは評価すべき」と評している[3]。また、Alexis Petridisは2002年9月20日付の『ガーディアン』紙のレビューで5点満点中3点を付け「10年ぶりのアルバムとしては驚くべきことでないが、過剰に作り込まれている。10曲中9曲は6分を超える長さである」「アレンジに関しては、ガブリエルが止め所を考えずサウンドや参加ミュージシャンを積み重ね続けたかのように大げさである」と評している[4]

    収録曲

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    全曲ともピーター・ガブリエル作。

    1. ダークネス - "Darkness" - 6:51
    2. グローイング・アップ - "Growing Up" - 7:33
    3. スカイ・ブルー - "Sky Blue" - 6:37
    4. ノー・ウェイ・アウト - "No Way Out" - 7:53
    5. アイ・グリーヴ - "I Grieve" - 7:24
    6. ザ・バリー・ウィリアムズ・ショウ - "The Barry Williams Show" - 7:16
    7. マイ・ヘッド・サウンズ・ライク・ザット - "My Head Sounds Like That" - 6:29
    8. モア・ザン・ディス - "More Than This" - 6:02
    9. シグナル・トゥ・ノイズ - "Signal to Noise" - 7:36
    10. ザ・ドロップ - "The Drop" - 3:01

    日本盤CD (VJCP-68450/51)ボーナス・ディスク

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    1. ザ・バリー・ウィリアムズ・ショウ (Unadulterated Radio Edit) - "The Barry Williams Show (Unadulterated Radio Edit)" - 4:44
    2. マイ・ヘッド・サウンズ・ライク・ザット(ロイクソップ Remix) - "My Head Sounds Like That (Royksopp Remix)" - 8:22
    3. "Cloudless (Radio Edit)" - 4:08

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    注釈

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    1. ^ 日本盤CD (VJCP-68450/51)の帯の表記に準拠。

    出典

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    1. ^ a b ピーター・ガブリエル/UP (2CD)”. CDJournal. 音楽出版社. 2024年2月15日閲覧。
    2. ^ a b c CD英文ブックレット内クレジット
    3. ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. “Peter Gabriel - Up Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2024年2月15日閲覧。
    4. ^ a b Petridis, Alexis (2002年9月19日). “Peter Gabriel: Up”. The Guardian. Guardian News and Media. 2024年2月15日閲覧。
    5. ^ a b italiancharts.com - Peter Gabriel - Up
    6. ^ Peter Gabriel - Up - hitparade.ch
    7. ^ Offizielle Deutsche Charts
    8. ^ lescharts.com - Peter Gabriel - Up
    9. ^ Peter Gabriel - Up - ultratop.be
    10. ^ swedishcharts.com - Peter Gabriel - Up
    11. ^ a b Peter Gabriel Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2024年2月15日閲覧。
    12. ^ Peter Gabriel - Up - austriancharts.at
    13. ^ a b PETER GABRIEL songs and albums | full Official Chart history
    14. ^ norwegiancharts.com - Peter Gabriel - Up
    15. ^ finnishcharts.com - Peter Gabriel - Up
    16. ^ danishcharts.com - Peter Gabriel - Up
    17. ^ Peter Gabriel - Up - dutchcharts.nl
    18. ^ Peter Gabriel - Up - ultratop.be
    19. ^ charts.org.nz - Peter Gabriel - Up
    20. ^ australian-charts.com - Peter Gabriel - Up
    21. ^ a b c Sanders, Brad (2022年9月22日). “Peter Gabriel's 'Up' Turns 20”. Stereogum. 2024年2月15日閲覧。
    22. ^ Peter Gabriel - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2024年2月15日閲覧。

    外部リンク

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