WASP-15 | ||
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仮符号・別名 | Nyamien[1] | |
星座 | うみへび座 | |
見かけの等級 (mv) | 10.91 | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 13h 55m 42.705s[2] | |
赤緯 (Dec, δ) | -32h 09m 34.66s[2] | |
視線速度 (Rv) | -1.819 km/s[2] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 5.5 ミリ秒/年[2] 赤緯: -23.2 ミリ秒/年[2] | |
距離 | 1,000 光年 (308 パーセク[3]) | |
物理的性質 | ||
半径 | 1.477 ± 0.072 R☉[4] | |
質量 | 1.18 ± 0.12 M☉[4] | |
表面重力 | 15 G | |
自転速度 | 4 ± 2 km/s[4] | |
スペクトル分類 | F7[2] | |
光度 | 3.09 ± 0.34 L☉[4] | |
表面温度 | 6,300 ± 100 K[4] | |
金属量[Fe/H] | -0.17 ± 0.11 [4] | |
年齢 | 3.9 +2.8 −1.3 ×109 年[4] | |
他のカタログでの名称 | ||
TYC 7283-1162-1, 2MASS J13554270-3209345 | ||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
WASP-15は、うみへび座の方角に約1000光年の距離にある恒星である[2]。見かけの等級は約11等級と暗く、肉眼では見ることができない。
太陽 | WASP-15 |
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WASP-15はF型星で、質量は太陽の1.18倍、半径は太陽の1.477倍で、いずれも太陽を上回るが、密度では太陽より低くなる。表面の有効温度は約6,300Kで、太陽より高い。金属量は、主な指標である鉄と水素の存在比[Fe/H]が太陽比で-0.17dexつまり、太陽の68%程度であることを意味し、ナトリウム、マグネシウム、ケイ素、カルシウム、スカンジウムなどの金属も同じ傾向にある。また、WASP-15は太陽より若いとみられ、年齢は39億年と推定されている。光度は太陽のおよそ3.09倍である[4]。
2008年、スーパーWASP計画で太陽系外惑星WASP-15bが発見された[4]。この惑星はホット・ジュピターで、WASP-15から0.499AUの距離を3.7520656日周期で公転している。WASP-15bは、半径が異常に大きいことが指摘され、質量が木星の半分強なのに対し、半径は木星の1.4倍になる。この大きな半径は熱による膨張と考えられるが、母星に近いことによる高温だけでは説明できず、潮汐加熱かそのほかの内部熱源が効いていると考えられる。
天文学者のウラジミール・リラは、“Asia”と呼ぶことを提案している[5]。
名称 (恒星に近い順) |
質量 | 軌道長半径 (天文単位) |
公転周期 (日) |
軌道離心率 | 軌道傾斜角 | 半径 |
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b (Asye) | 0.542 ± 0.050 MJ | 0.0499 ± 0.0018 | 3.7520656 ± 2.8 ×10−6 | 0 | 85.5 ± 0.5° | 1.428 ± 0.077 RJ |
2019年、世界中の全ての国または地域に1つの系外惑星系を命名する機会を提供する「IAU100 Name ExoWorldsプロジェクト」において、WASP-15はコートジボワール共和国に割り当てられる系外惑星系となった[6]。このプロジェクトは、「国際天文学連合100周年事業」の一環として計画されたイベントの1つで、コートジボワール共和国内での選考、国際天文学連合 (IAU) への提案を経て、太陽系外惑星とその母星に固有名が承認されるものであった[7]。2019年12月17日、IAUから最終結果が公表され、WASP-15はNyamien、WASP-15bはAsyeと命名された[1]。Nyamienは、コートジボワールに住むアカン族の伝承で、創造の神をあらわす[1]。Asyeは同じくアカン族の伝承で、大地を司る女神をあらわす[1]。