ZED(ゼッド)とは、2008年10月1日より2011年12月31日まで、千葉県浦安市の東京ディズニーリゾート内に存在していたシルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」(現在の舞浜アンフィシアター)で行われていたレジデント・ショー(常設公演)のこと。
オリエンタルランド(OLC)を公演の主催者とし、実際の運営も同社シアトリカル事業部が担っていた。
この公演のために北米以外では初となるシルク・ドゥ・ソレイユ専用劇場となる「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」をTDR内に建設するものとし、2005年にOLCとシルク・ドゥ・ソレイユ、およびウォルト・ディズニー・カンパニーの間で合意した。実際の劇場は2008年5月に完成し、同年8月15日からのトライアウト公演を経て、10月1日から本公演が開始された。
当初は年間約380公演を予定し、OLCとシルク・ドゥ・ソレイユは、最低でも10年以上の公演を行う契約を締結していた。だが、来場者数の伸び悩みから、2010年より「学割チケット」「ZED+ディズニーパークプラン」の設定などTDRとのシナジー効果(回遊性)を図る施策を打ち出すも、来場者数は旺盛にはならず、2011年4月1日公演予定分よりチケット料金の実質値下げを実施した。これは同時期実施のTDLとTDSのパスポート値上げとは相反する施策となっている。
2011年3月14日から3月21日の間、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により、全ての公演がキャンセルとなり、以降の公演も見直し、前売りの払い戻しなどが行われた[1]。2011年4月23日に公演は再開された[2]が、2011年7月に劇場所有者で「ZED」主催者でもあるOLCは東日本大震災後の来場者数の減少が続いた事により黒字化が困難であること等を理由に、「ZED」公演を2011年12月31日をもって終了することを発表[3]。また、日本経済新聞などでの報道によれば「ZED」初演以来シアター部門は赤字状態が続いていた事が明らかとなった。これに伴い「ZED」千秋楽を以てシルク・ドゥ・ソレイユとの主催契約を中途解除することになった。
また、これに伴い「シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京」も事実上閉鎖され、翌2012年9月に多目的ホール「舞浜アンフィシアター」として再オープンすることとなる。
アーティスト計70名[5]。
販売されたチケットの種類と価格を以下に示す。
座席区分 | 料金 |
---|---|
プレミアビュー | 18,000円 |
フロントビュー | 15,000円 |
レギュラー | 9,800円 |
オーバービュー | 7,800円 |
座席区分の再設定が行われ、従来のレギュラー席の前方部分がセンタービューへ変更されるなど座席によっては実質値上げとなる。ハイシーズン(繁忙期)料金が導入される。土曜(昼・夕)・日休日(主に夕)はハイシーズン料金としてレギュラーシーズン料金よりも一律1,000円だけ高い。
座席区分 | レギュラーシーズン料金 | ハイシーズン料金 |
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プレミアビュー | 15,000円 | 16,000円 |
センタービュー | 12,500円 | 13,500円 |
ステージサイド | 12,500円 | 13,500円 |
ワイドビュー | 9,500円 | 10,500円 |
バリュー | 7,500円 | 8,500円 |
座席区分の再設定が行われ、ハイシーズン料金の廃止もあり全体的に値下げとなる。
座席区分 | 料金 |
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プレミア | 14,500円 |
センター | 12,500円 |
レギュラー | 9,500円 |
バリュー | 5,900円 |
小学生・中学生・高校生・短期大学・専門学校・大学・大学院の児童・生徒・学生を対象とした学生割引チケットで、以下の期間限定で発売された。
料金の名前 | 期間 | ワイドビュー料金 | バリュー料金 |
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学割 | 2010年1月27日 - 2010年3月30日 | 7,800円 | 5,800円 |
ZED学割 | 2011年1月18日 - 2011年3月31日 | 5,900円 | 5,500円 |