本作の阪田寛夫・わだことみによる日本語詞は著作権の保護期間中のため、日本国著作権法第32条および米国著作権法第107条によりフェアユースと認められる形式の引用を除き、ウィキペディアへの掲載は著作権侵害となります。また、演奏などの著作隣接権についても注意ください。 歌詞全文はTemplate:歌ネットやTemplate:Genius songを使用した外部リンクにより合法的な参照が可能です。 なお原曲の作詞・作曲については著作権保護期間が終了しました。 |
みんなのうた いいやつみつけた | |
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歌手 | ダークダックス |
作詞者 | 阪田寛夫(訳詞) |
作曲者 | イギリス民謡 |
編曲者 | 荒谷俊治 |
映像 | アニメーション |
映像制作者 | 柳原良平 / 亀井武彦 |
初放送月 | 1965年6月 - 7月 |
再放送月 | 1966年8月 |
「いいやつみつけた」は、イギリス・アメリカ合衆国などの英語圏で広く知られるわらべ歌「Pop Goes the Weasel」に日本語の歌詞を施した楽曲。
本項では、原曲および同じ曲に別の日本語歌詞をつけた楽曲も解説する。
原曲はイギリス民謡「Pop Goes the Weasel」。一番は共通しており、さらに2番、3番が追加される。またアレンジも存在し、イタチとサルの歌等である。
Half a pound of tuppenny rice,
Half a pound of treacle.
That's the way the money goes,
Pop! goes the weasel.[1]
原曲の歴史は、18世紀にまで遡る。ロンドンの労働者階級で話される英語コックニーから来ており、Pop は Pawn(物品を預けて金にする(質草にする))のスラングであり、weaselは貧乏人が良く着用するイタチの毛皮を使ったコートに由来する。そのコートは、Sunday Best(よそ行き)であり、日曜の前に質から出し、使い終わって月曜に質入れした。このことから、一番の歌詞に当てはめると、「食事に金を使い、コートを質入れ」といった意味になる。18世紀の歌詞には続きがあり、「ロンドンの(音楽ホールがある)居酒屋 The Eagle に金を支払い、コートを質入れ」と言った意味の歌詞である[2]。
原曲は『ロンパールーム』(日本テレビ系列)のテーマ曲に起用されたほか、日本コロムビアの子供向け楽曲のアルバム[3]に「いたちがぴょんとはねてでる!」の邦題で収録されることがある。
また、The Wonder Choirの歌唱、田邊和子の監修による英語学習CD『歌って遊べる英語のうた ゆかいな牧場(どうぶつ)』(2000年10月21日発売)には「パッといたち」の邦題で収録され、佐藤允彦トリオの演奏による子供向け楽曲のジャズアレンジアルバム『童心戯楽』(2014年7月18日発売)では「ぴょんっとイタチ」の邦題で収録されている。
日本語版「いいやつみつけた」は、阪田寛夫の訳詞による。歌詞の登場動物はイタチとニワトリ(メンドリ)に変えられている。また歌詞の「ピョン! こいつぁいいぞ」は、恐らく原曲の歌詞にもある「Pop Goes the Weasel」の語呂合わせと思われる。内容は裏畑でイタチとニワトリがお互いを見て、イタチはニワトリを「晩飯にしよう」、ニワトリはイタチを「襟巻きやチョッキにしよう」と企み、近付いた途端、双方は仲良しになってしまうという、意表をついた展開となっている。
荒谷俊治の編曲、ダークダックスの歌で1965年6月にNHKの『みんなのうた』で紹介された。また、同じくNHKの『歌のメリーゴーラウンド』でも放送された。
水星社の楽譜集「みんなのうた 第5巻」には楽譜のほか、柳原良平と亀井武彦の共同製作によるアニメ映像の一部が収録されている。
『みんなのうた』での再放送は1966年8月の1回のみ。しかし2016年12月の時点で映像、音声ともに残っておらずそれ以降は再放送されていない。
その他の日本語訳詞としては、わだことみによる日本語訳詞「サバンナジャングルダンス」がある。2009年発売のCD『アンパンマンとはじめよう!お歌と体操』、DVD『アンパンマンとはじめよう!お歌と体操編 まねっこダンス』に収録。編曲:近藤浩章、歌:ドリーミング。歌詞にはライオンやシマウマなどが登場する。
JASRACによると、原曲であるイギリス民謡の作詞・作曲の著作権は消滅している。但し、「いいやつみつけた」の訳詞者・阪田寛夫(2005年没)、「サバンナジャングルダンス」の訳詞者・わだことみ(2018年現在存命中)は2018年現在、没後50年経過しておらず、その分に関する著作権は有効である。