いて座V1059星 V1059 Sagittarii | ||
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星座 | いて座 | |
見かけの等級 (mv) | 4.5[1] - 17.7[2] | |
変光星型 | 急新星[1] | |
発見 | ||
発見年 | 1899年 | |
発見者 | ウィリアミーナ・フレミング[3] | |
発見方法 | 写真乾板[3] | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 19h 01m 50.563s[4] | |
赤緯 (Dec, δ) | −13° 09′ 42.00″[4] | |
視線速度 (Rv) | 49 km/s[2] | |
距離 | 2,000 光年[注 1] (600 パーセク[5]) | |
絶対等級 (MV) | -8.3(極大時)[6] | |
物理的性質 | ||
色指数 (B-V) | 0.75[7] | |
色指数 (V-R) | 0.30[7] | |
軌道要素と性質 | ||
公転周期 (P) | 0.2861 日[2] | |
他のカタログでの名称 | ||
いて座新星1898, いて座第1新星, HD 176654, IC 4816, 2MASS J19015056-1309420 | ||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
いて座V1059星(V1059 Sagittarii、V1059 Sgr)は、1898年にいて座に現れた新星である。
1899年、フレミングがスペクトル写真乾板を調べる中で発見した[3]。この星は、1897年10月23日以前の写真にはみられなかったが、1898年3月8日には写っていた[8]。発見時の明るさは、当時の測定値で4.7等級とされた[3]。
いて座V1059星は、減光が速い急新星(NA型)に分類される[8]。実際に測定された数値では、最も明るかった時で5等級だが、初検出の日とその直前の観測日の間は4ヶ月以上開いているので、新星爆発の極大はとらえていない可能性が高く、最大で2等級まで増光したかもしれないとされる[8]。発見から1ヶ月以内には、8等級まで減光したとみられる[3]。静穏時の明るさは、18等級と測定されている[2]。
いて座V1059星は、古典的な新星と考えられているので、白色矮星と恒星の近接連星系である。視線速度の時間変化から、連星の公転周期が約6.3時間と推定されている[2]。