『いま、再び』 | ||||
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オールマン・ブラザーズ・バンド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | フロリダ州マイアミ クライテリア・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ブルースロック、サザン・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | カプリコーン・レコード | |||
プロデュース | トム・ダウド | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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オールマン・ブラザーズ・バンド アルバム 年表 | ||||
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『いま、再び』(原題:Enlightened Rogues)は、アメリカ合衆国のロック・バンド、オールマン・ブラザーズ・バンドが1979年に発表したスタジオ・アルバム。再結成第1弾アルバムで、新作スタジオ・アルバムとしては『ウィン、ルーズ・オア・ドロウ』(1975年)以来となる。
オールマン・ブラザーズ・バンドは1978年に再結成を果たしたが、旧メンバーのうちチャック・リーヴェルとラマー・ウィリアムズはシー・レヴェルとしての活動を優先して再結成に参加せず、ダン・トーラーとデヴィッド・ゴールドフライズが新メンバーに迎えられた[3]。トーラーはディッキー・ベッツ&グレイト・サザンのメンバーとして活動していたギタリストで、トーラーの加入によりバンドはツイン・ギター編成に戻った[4]。
「キャント・テイク・イット・ウィズ・ユー」と「ブラインド・ラヴ」は、後に『特捜刑事マイアミ・バイス』の主演俳優となるドン・ジョンソンがソングライティングに貢献した曲で、ジョンソンは1975年公開の映画『グッバイ・ドリーム』を撮影していた頃にディッキー・ベッツと親しくなった[5]。本作で唯一グレッグ・オールマンが書き下ろした「ジャスト・エイント・イージー」は、ロサンゼルスでの生活を振り返った自伝的な作品である[6]。
元デラニー&ボニーのボニー・ブラムレットが「クレイジー・ラヴ」にゲスト参加した[1]。また、一部の曲でハーモニカを担当したジム・エセリーは、次作『リーチ・フォー・ザ・スカイ』(1980年)にも引き続き参加した[7]。
本作リリース後に所属レーベルCapricorn Recordsが倒産し、バンドはアリスタ・レコードへ移籍した[3]。
アメリカのBillboard 200では9位に達し、自身4作目の全米トップ10アルバムとなった[2]。シングル「クレイジー・ラヴ」は全米29位を記録した[2]。
Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「第一級ではないにせよ一貫してソリッドな、ラウドで威勢のいいハードロックが集められた、『ブラザーズ&シスターズ』以来の傑作スタジオ・アルバム」と評している[8]。また、ジョン・スウェンソンは1979年5月31日付の『ローリング・ストーン』誌において「『オールマン・ブラザーズ・バンド』や『アイドルワイルド・サウス』といった、このグループの特に偉大なアルバムに匹敵する」「名人芸に欠けていても、激情がそれを埋め合わせている」と評している[6]。
特記なき楽曲はディッキー・ベッツ作。
アディショナル・ミュージシャン