わし座ε星[1] Epsilon Aquilae | ||
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星座 | わし座 | |
見かけの等級 (mv) | 4.02[1] | |
分類 | 分光連星[1] | |
位置 元期:J2000.0[1] | ||
赤経 (RA, α) | 18h 59m 37.35872s[1] | |
赤緯 (Dec, δ) | +15° 04′ 05.8871″[1] | |
赤方偏移 | -0.000153[1] | |
視線速度 (Rv) | -45.90 km/s[1] | |
固有運動 (μ) | 赤経: -50.75 ミリ秒/年[1] 赤緯: -72.36 ミリ秒/年[1] | |
年周視差 (π) | 21.05 ± 0.70ミリ秒[1] (誤差3.3%) | |
距離 | 155 ± 5 光年[注 1] (48 ± 2 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | 0.6[注 2] | |
ε星の位置
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物理的性質 | ||
スペクトル分類 | K1-IIICN0.5 [1] | |
色指数 (B-V) | +1.08[2] | |
色指数 (U-B) | +1.04[2] | |
色指数 (R-I) | +0.52[2] | |
他のカタログでの名称 | ||
Deneb Deneb al Okab[3] Deneb al Okab Borealis[3] Woo[4] わし座13番星[1] BD +14 3736[1] FK5 712[1], HD 176411[1] HIP 93244[1], HR 7176[1] SAO 104318[1] |
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わし座ε星(ε Aquilae, ε Aql)は、わし座の恒星で4等星。
3.5天文単位離れた公転周期1270日の伴星があると考えられている[3]。それ以外にも10等級の伴星が1つあり、離角145秒、少なくとも3700天文単位、周期11万年以上となる[3]。更にもう1つ10等級の星が位置して見えるが、離角もはっきりせず見かけの重星とされる[3]。
指標 | 構成要素 | ||
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主星 | 伴星 | 伴星 | |
スペクトル型 | K型主系列星(連星の場合)[3] | ||
視等級 | 10[3] | ||
質量 (M☉) | 2.5[3] | ||
半径 (R☉) | 10から12[3] | ||
光度 (L☉) | 66[3] | ||
表面温度 (K) | 4,720[3] |
この星にはIAUが承認した固有名はない。
デネブ(Deneb、アラビア語で「尾」の意)という固有名があるが、この名前は普通ははくちょう座α星に対して使われる。
ζ星と共に Deneb el Okab とも言い、アラビア語の ذنب العقاب ðanab al-ʽuqāb(鷲の尾)から来ている[3]。区別のためにはε星は Deneb al Okab Borealis(北の Deneb al Okab)、ζ星は Deneb al Okab Australis(南の~)と言う[3]。なお、IAUが承認したζ星の固有名は Okab である。
中国では、天市垣の星官天市左垣の呉越(ζ星)の増星の第1星で、呉越増一と呼ぶ。
リチャード・H・アレンによると、ε星とζ星の中国名は Woo と Yuë で、古い国の名から来ているという[4]。この「国」とは、呉 (Wú ウー) と越 (Yuè ユエ) のことと思われる。