アイアン・マスク (Iron Mask )は、ベルギー のマジック・キングダム のギタリスト、ダッシャン・ペトロッシ が2002年に結成したネオクラシカル /パワーメタル バンド [ 1] [ 2] [ 3] 。
『リヴェンジ・イズ・マイ・ネーム』 (2002年-2005年)[ 編集 ]
ペトロッシはサイド・プロジェクト、アイアン・マスクでレコーディングする為に2002年にライオン・ミュージック (英語版 ) と契約した。バンド名やファースト・アルバムの幾つかの楽曲はアレクサンドル・デュマ の『鉄仮面 』に依拠している。彼らのファースト・アルバムは『リヴェンジ・イズ・マイ・ネーム』という題名が付けられた。ベースは(マジック・キングダム やクライムに在籍している)ヴァッシリ・モルトチャノフによって演奏され、ヴォーカルは(カリャン、クライム、ストーミー・ナイトの)フィル・レタフによって、キーボードはユーリ・デ・グローテによって演奏された[ 4] [ 5] 。
『ホーズ・オヴ・ザ・ブレイヴ』(2005年-2009年)[ 編集 ]
2005年4月に、アイアン・マスクはアルバム『ホーズ・オヴ・ザ・ブレイヴHordes of the Brave』でそれまでとは異なる傾向の楽曲を収めた。バンドはヴォーカルに(アロー、ハンズ、ダン、ロルフ・ムンキーズの)ゲッツ・"ヴァララ・ジュニア"・モアを起用した。ゲスト・ヴォーカリストの(アット・ヴァンス 、アヴァンタジア、エドガイ 、アイーナ 、マジック・キングダム 、フリーダム・コール 、ハロウィン 在籍の)オリヴァー・ハートマンは三曲歌った。キーボーディストの(マジェスティック、タイム・レクイエム、スペース・オデュッセイ、カーマカニック、イーヴル・マスカレード、アダージョ、シルヴァー・セラフ在籍の)リチャード・アンダーソンは『ホーズ・オヴ・ザ・ブレイヴ』の全曲を演奏している[ 6] [ 7] [ 8] 。
2005年11月に、アイアン・マスクは『ホーズ・オヴ・ザ・ブレイヴ』をプロモートする為にカナダのヘヴィメタルの重鎮バンド、アンヴィルやファントムXと共に幾つかのヨーロッパ・コンサートを行った[ 9] [ 10] 。コンサートの様子は録画され、2008年にドキュメンタリー『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち 』として公開され、サウンドトラックも同時に発売された[ 11] [ 12] 。
『シャドウ・オヴ・ザ・レッド・バロン』(2009年-2011年)[ 編集 ]
2010年に、アイアン・マスクの三枚目のアルバム、『シャドウ・オヴ・ザ・レッド・バロン』が発売された。ペトロッシは七つの楽曲を書きプロデュースをした。ヴォーカルは「ドリームズ」をオリヴァー・ハートマンが歌ったのを例外として、その他の曲はゲッツ・"ヴァララ・ジュニア"・モアが歌った。「サハラ」ではゲスト・ミュージシャンとしてラーズ・エリック・マットソンがギターを演奏した。ベースはヴァッシリ・モルトチャノフのままだったが、新しいドラマーは(ヴェンジャンス 、ジョー・スタンプ、デーズ・シャインの)エリック・ストゥートに決まり、キーボードは(ワザリング・ハイツ 、ザ・マーダー・オヴ・マイ・スウィート、ナーニア、ロック・ヴォストック、オーディオヴィジョン、マンティコラ 、ズール、プラティテュードの)アンドレアス・リンダールに決まった。前作の時と同様に(マジック・キングダム の)ローマ・シアドルスキーがエクストリーム・ヴォーカルを担当した。(シンフォニー・エックス 、オーペス 、ソイルワーク 、パラダイス・ロスト 、ユニヴァーサム、アモン・アマース 、コラーボーンの)イェンス・ボグレン がサウンドを担当した[ 13] [ 14] 。
2011年のパワー・アンド・プログ・メタル・フェストに出演したアイアン・マスク
ヴォーカリストのゲッツ・"ヴァララ・ジュニア"・モアに健康問題が浮上し、アイアン・マスクは(ドメイン、アルタリア、シャイニング・ライン、エデンズ・カーズの)カーステン・"リザード"・シュルツを2010年6月26日にベルギーのデッセルで行われたグラスポップ・メタル・ミーティング (英語版 ) の際にヴォーカルに起用した。この時に他にもメンバーチェンジが行われた。(フリーダム・コール 、キスク/サムヴィル、エヴィデンス・ワン、ステイト・オヴ・ロックの)ラミ・アリが新しいドラマーになった。アンドレアス・リンダールが他の仕事の契約を結んだ際に[ 15] [ 16] [ 17] 、(マジック・キングダム、フェアリーランド 、ケリオンの)フィリップ・ジョルダナが重要な役割を果たした。2010年12月に同じメンバーでアット・ヴァンス 、リヴァンプ、プライマル・フィア と共にベルギーのクールネで行われたフロストロック・メタル・フェスティバルで演奏した[ 18] 。
『ブラック・アズ・デス』(2011年-2013年)[ 編集 ]
2011年4月30日に、アイアン・マスクはヨーロッパ 、ハンマーフォール 、ガンマ・レイ 、そしてヴァンデン・プラスと共に(ベルギーのモンスで開催された)パワー・アンド・プログ・メタル・フェストでコンサートを行った[ 19] 。
2011年7月にバンドはアルバム『ブラック・アズ・デス』ではイングヴェイ・マルムスティーンの下でヴォーカリストをしていた(ロイヤル・ハント 、リング・オヴ・ファイアの)マーク・ボールズ と(カーマカニック、ブレイゼン・アボット、ジェイス・ランドバーグ、タイム・レクイエムの)ヨーラン・エドマンをヴォーカルに起用すると発表した[ 20] 。(イングヴェイ・マルムスティーン、アーク、イーヴル・マスカレード、ジョン・ノーラムの)マッツ・オラウソンが全曲でキーボードを担当した。ミックスとプロデュースは(ピンク・クリーム69 の)デニス・ワードによって行われた。このアルバムの為にバンドは2011年9月にAFMレコード と契約した。『ブラック・アズ・デス』は同年12月16日に発売された[ 21] [ 22] [ 23] 。
『フィフス・サン・オヴ・ウィンタードゥーム』(2013年)[ 編集 ]
2013年にアイアン・マスクは五枚目のアルバム『フィフス・サン・オヴ・ウィンタードゥーム』をAFMレコード から発売すると発表し、それは同年の年末にマーク・ボールズ をヴォーカルに起用して収録されたアルバムである。
2016年にアイアン・マスクは六枚目のアルバム『ディアボリカ』を発売した。このアルバムではイングヴェイ・マルムスティーン を彷彿とさせるメロディアスなギターや、ロニー・ジェイムス・ディオ を彷彿とさせるヴォーカルが特徴。ヴォーカリストとしてディエゴ・バルデスが参加している。
『リヴェンジ・イズ・マイ・ネーム』(2002年, CD, Marquee/Avalon / Lion Music)
『ホーズ・オヴ・ザ・ブレイヴ』(2005年, CD, Marquee/Avalon / Lion Music)
『シャドウ・オヴ・ザ・レッド・バロン』(2010年, CD/DVD, Marquee/Avalon / Lion Music)
『ブラック・アズ・デス』(2011年, CD/LP, AFM Records / Marquee/Avalon)
『フィフス・サン・オヴ・ウィンタードゥーム』(2013年, CD, AFM Records / Marquee/Avalon)
『ディアボリカ』(2016年,CD,Avalon)
V/A - Beyond Inspiration: A Tribute to Uli Jon Roth (2003, Lion Music) - "Yellow Raven"
V/A - Blackmore's Castle vol.1: A Tribute to Deep Purple & Rainbow (2003, Lion Music) - "Gates of Babylon"
V/A - Give Us Moore!: A Tribute to Gary Moore (2004, Lion Music) - "Out in the Fields "
V/A - Anvil! The Story of Anvil: Soundtrack (2008) - "Holy War"
V/A - Embrace the Sun - Lion Music Japan Benefit Album (2011, Lion Music) - "Sons of the Sun"
2002年 『リヴェンジ・イズ・マイ・ネーム』
2010年 『フォーエヴァー・イン・ザ・ダーク』
2012年 『ゴッド・パニッシズ、アイ・キル』
ダッシャン・ペトロッシ - ギター
マーク・ボールズ - リード・ヴォーカル
ヴァッシリ・モルトチャノフ - ベース
アンドレアス・リンダール - キーボード
ラミ・アリ - ドラムス
ゲッツ・"ヴァララ・ジュニア"・モア - ヴォーカル
ローマ・シアドルスキー - エクストリーム・ヴォーカルとコーラス
カーステン・リザード・シュルツ - ヴォーカル(ライヴ)
ヨーラン・エドマン - ヴォーカル
オリヴァー・ハートマン - ヴォーカルとコーラス
フィル・レタフ - ヴォーカル
リチャード・アンダーソン - キーボード
マッツ・オラウソン - キーボード
ユーリ・デ・グローテ - キーボード
エリック・スタウト - ドラムス
アントン・アルヒポフ - ドラムス(エクスヒューメイター、マジック・キングダム)
ラース・エリック・マットソン - ギター
^ a b c Iron Mask reviews, music, news - sputnikmusic・2015年6月08日閲覧。
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