アイデアル・X SS Ideal X | |
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![]() アイデアル・Xの計画図 | |
基本情報 | |
船種 | コンテナ船 |
船籍 |
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所有者 |
大西洋蒸気船会社 (Pan-Atlantic Steamship Company[1]) |
建造所 |
マリンシップ (Marinship Corp) ベツレヘム・スティール社(コンテナ船改造) (Bethlehem Steel[2]) |
経歴 | |
進水 | 1944年12月30日 |
竣工 | 1945年1月 |
引退 | 1965年解体用途で転売[3] |
最後 | 1967年山口県熊毛郡平生町にて解体[3] |
要目 | |
総トン数 | 16,460 トン |
全長 | 160m(524ft)[2] |
幅 | 9.1m(30ft)[2] |
高さ | 21m(68ft)[2] |
機関方式 | 蒸気 |
主機関 | エリオット製蒸気タービン[4] |
推進器 | 電気推進器 |
積載能力 |
33ftコンテナ58個 10,572 DWT[4] |
その他 |
・前戦時標準船T2-SE-A1型タンカー。カリフォルニア州マリン群サウサリートにあるマリンシップコープ、ヤードナンバー158にて起工[4] ・船体番号247155[4] |
船名変移:ポトレロ・ヒルズ(Potrero Hills)→ キャプテン・ジョン・D・P(Capt. John D.P.)→ エレミール(Elemir[2]) |
アイデアル・X(英: Ideal X)は、商業的成功を収めた初のコンテナ船。第二次世界大戦時に建造されたアメリカの戦時標準船であるT2タンカーを転用し運用された。
第二次世界大戦中、戦時標準船T2タンカー「ポトレロ・ヒルズ(Potrero Hills)」としてカリフォルニア州、マリン群サウサリートにある造船所、マリンシップ社で建造された。1955年にマルコム・マクレーンが興した海運会社、「マルコム・マクレーンズ・パン-アトランティック・スチームシップカンパニー(Malcom McLean's Pan-Atlantic Steamship Company)(現:A.P. モラー・マースク)」によって購入されている[5][6][7]。そこで商用コンテナを運べる様にメリーランド州ボルチモアにあるベツレヘム・スティール社(Bethlehem Steel)で改造が施され、船名もアイデアル・Xへと変更されている。
1956年4月26日に処女航海が行われ[8]、ニュージャージー州にあるポート・ニューアーク港から58個のコンテナをテキサス州のヒューストン港まで運んでおり、そこで58台のトラックがコンテナ積載のため待機している[9]。
なお、これが世界初のコンテナ船では無く、1955年にホワイト・パス・アンド・ユーコン・ルートで使用された輸送船クリフォード・J・ロジャース(Clifford J. Rodgers)が世界初のコンテナ船となる[10]。
1959年、ブルガリア人が経営する海運業者へと転売されており、船名もエレミール(Elemir)へと変更されている[3]。エレミールは1964年2月8日に発生した悪天候で損傷を受けたことで日本の解体業者に転売されており、1964年10月20日、山口県熊毛郡平生町で解体された[3]。