「アイ・キャント・エクスプレイン」 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ザ・フー の シングル | ||||||||
B面 | ボールド・ヘッデッド・ウーマン | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | 1964年11月 ロンドン パイ・スタジオ[1] | |||||||
ジャンル | ロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル |
ブランズウィック・レコード デッカ・レコード | |||||||
作詞・作曲 | ピート・タウンゼント | |||||||
プロデュース | シェル・タルミー | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
ザ・フー シングル 年表 | ||||||||
| ||||||||
|
「アイ・キャント・エクスプレイン」(I Can't Explain)は、イギリスのロック・バンド、ザ・フーの楽曲。作詞・作曲はメンバーのピート・タウンゼントによる。バンド名をザ・ハイ・ナンバーズからザ・フーに変更した上での再デビュー・シングルとしてリリースされ、スタジオ・アルバムには収録されなかった。1964年にアメリカで発売された後、1965年には母国イギリスでもリリースされた。
キンクスのサウンドを意識して作られた曲とされており[4]、ロジャー・ダルトリーは後年、この曲がキンクスの音楽性を思い起こさせることから「レコーディングする時は、ちょっとためらいがあった」と語っている[5]。
ジ・アイヴィー・リーグがバック・コーラスを担当し、更にジミー・ペイジもリズムギターで参加した。プロデューサーのシェル・タルミーが2012年に『クラシック・ロック』誌のインタビューで語ったところによれば、ピート・タウンゼントがリードギター、ペイジがリズムギターという役割分担だったが、タルミーは当時のタウンゼントをあくまでリズム・ギタリストと捉えていたため、安心材料としてペイジを待機させていたという[6]。また、シングルのB面に収録された「ボールド・ヘッデッド・ウーマン」では、ペイジがファズ・ギターを弾いている[7]。
1964年にアメリカで先行発売されたシングルの初回プレス盤は、タイトルが「Can't Explain」と誤記されており、すぐに正しいタイトルに修正された[1]。
「アイ・キャント・エクスプレイン」は全英シングルチャートに13週チャート・インして、最高8位を記録するヒット曲となった[2]。また、アメリカのBillboard Hot 100でもチャート・インを果たすが、最高93位に終わっている[3]。
ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では380位にランク・イン[8]。また、ピッチフォーク・メディアのスタッフが2006年に選出した「1960年代の偉大な200曲」では9位にランク・インした[9]。
「アイ・キャント・エクスプレイン」 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スコーピオンズ の シングル | ||||||||
初出アルバム『蠍伝説〜スコーピオンズ・ベスト』 | ||||||||
リリース | ||||||||
ジャンル | ヘヴィメタル、ハードロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル |
EMI マーキュリー・レコード | |||||||
作詞・作曲 | ピート・タウンゼント | |||||||
プロデュース | ブルース・フェアバーン | |||||||
|
ドイツのヘヴィメタル・バンド、スコーピオンズは、オムニバス・アルバム『Stairway to Heaven/Highway to Hell』(1989年)にブルース・フェアバーンのプロデュースによる「アイ・キャント・エクスプレイン」のカヴァーを提供[10]。このカヴァーは、スコーピオンズのベスト・アルバム『蠍伝説〜スコーピオンズ・ベスト』(1989年)や、日本盤EP『ウィンド・オブ・チェンジ』(1991年)にも収録された。また、シングルとしてもリリースされているが、アメリカ盤のジャケットでは原題と同様「I Can't Explain」と表記されているのに対し[11]、ヨーロッパ盤のジャケットでは「Can't Explain」と表記されている[12]。ヨーロッパでは変形ディスク仕様のピクチャー・レコードも発売された[13]。
スコーピオンズのヴァージョンは、アメリカでは『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで5位に達した[14]。
ヨーロッパ盤
アメリカ盤CDシングル
“Rickenbacker Guitars” (英語). thewho.net. 2022年1月12日閲覧。