アネット・バッドランド (Annette Badland 、1950年8月26日 - )は、イングランド の女優。映画・舞台・ラジオ・テレビに幅広い役で出演している。BBC のSFドラマ 『ドクター・フー 』のマーガレット・ブレイン 役、『アウトランダー 』のグレンナ・フィッツギボンズ役、BBCの昼ドラ『イーストエンダーズ 』のベイブ・スミス (英語版 ) 役で知られる。1993年にはジム・カートライト (英語版 ) の舞台 The Rise and Fall of Little Voice (en ) でローレンス・オリヴィエ賞 助演女優賞にノミネートされた[ 1] 。
バッドランドは1950年8月26日にバーミンガム のエジバストン (英語版 ) にて生まれた。母親はスコットランド のローンヘッド (英語版 ) 出身で、第二次世界大戦 中にバーミンガムに疎開して弾薬 と航空機 の製造に従事していたところ、父親と出会った[ 2] 。バッドランド一家は休日には頻繁にスコットランドの実家に帰省し、またウェールズ にも時折足を運んだ[ 3] [ 2] 。バッドランドはエセックス のラフトン (英語版 ) に位置する East 15 Acting School で演技を学び、サウスウォールド (英語版 ) のサマーシアターでのレパートリー・シアター で壇上に上がる。1970年夏の Private Lives (en ) でのメイド 役での演技をきっかけに、Equity card (en ) を手にしてプロとして出演する資格を得た[ 4] [ 5] 。
スクールを卒業した後、イアン・マッケラン によるケンブリッジ・アート・シアター (英語版 ) のThe Actors' Company (en ) に所属。プロとしての初出演は1972年10月、ノエル・ウィリアム (英語版 ) 監督の Three Arrows (アイリス・マードック 原作)とリチャード・コットレル (英語版 ) 監督の Ruling the Roost (ジョルジュ・フェドー 原作)であった[ 6] [ 7] [ 8] [ 9] 。ランカスター でのドゥーク・シアター (en ) でのパントマイム劇 Toad of Toad Hall (en ) (A・A・ミルン 原作)の後に[ 10] 移籍し、1973年のシーズンからはストラトフォード=アポン=エイヴォン のロイヤル・シェイクスピア・カンパニー に所属[ 11] 。先述の The Rise and Fall of Little Voice で歌を通じて自己を表現する若い女性を演じたのは1992年10月から1993年2月まで、オールドウィッチ・シアター (英語版 ) でのことであった[ 12] 。2006年にはイングランド のバース に位置するロイヤル・シアターで The Peter Hall Company と共に仕事をし、二作品に出演[ 13] [ 14] [ 15] [ 16] 。この他にも多くの舞台に出演した。
2018年のアネット・バッドランド
1975年にはテムズ・テレビジョンのテレビ映画 The Naked Civil Servant に出演し、初のテレビ出演を果たす[ 17] 。2005年にはBBCのSFドラマ『ドクター・フー』第1シリーズにて敵のエイリアンであるスリジーンの役を演じた。当初出演した「UFO ロンドンに墜落 」と「宇宙大戦争の危機 」では台詞は少なかったものの、当時の製作総指揮者ラッセル・T・デイヴィス がバッドランドの演技を気に入ったため、「悲しきスリジーン 」で再出演し彼女のキャラクターに焦点が当てられた[ 18] 。2013年12月12日には同じくBBCの昼ドラ 『イーストエンダーズ 』でレギュラー出演することが明かされ、2014年1月13日にベイブ・スミス (英語版 ) 役で初出演した[ 19] 。2016年には新エグゼクティブ・プロデューサー のシーン・オコナー (英語版 ) が2017年2月9日を最後に彼女が退場することを告知した[ 20] 。なお同じく2014年からは『アウトランダー』に出演[ 21] 。
映画での初出演はルイス・キャロル の詩を原作とした映画『ジャバーウォッキー 』(1977年)[ 22] 、ラジオでの初のキャリアはBBCラジオ3での Little Malcolm and His Struggle Against the Eunuchs (1992年)であった[ 23] 。
Private Lives (1970年) - メイド役
Three Arrows (1972年) - 兵士役
Ruling the Roost (1972年) - ゲスト役
『お気に召すまま 』(1973年) - オードリー役
『恋の骨折り損 』(1973年) - 様々
『ロミオとジュリエット 』(1973年) - 女性役
『じゃじゃ馬ならし 』(1973年) - ホステス役
『あわれ彼女は娼婦 』(1999年) - プターナ役
『フォースタス博士 』(2002年) - アンホルト侯爵夫人役
『尺には尺を 』(2006年) - オーヴァーダン夫人役
『エドワード二世 』(2019年) - モーティマー役
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