アポカロテナール | |
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(2E,4E,6E,8E,10E,12E,14E,16E)-2,6,11,15-tetramethyl-17-(2,6,6-trimethyl-1-cyclohexenyl)heptadeca-2,4,6,8,10,12,14,16-octaenal | |
別称 trans-beta-apo-8'-carotenal C.I. Food Orange 6 E number 160E | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1107-26-2 |
PubChem | 5478003 |
ChemSpider | 4585625 |
UNII | V22N3E2U32 |
E番号 | E160e (着色料) |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | C30H40O |
モル質量 | 416.64 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
アポカロテナール(Apocarotenal)は、ホウレンソウやミカン属の果実で見られるカロテノイドである。他のカロテノイドと同様に、アポカロテナールもビタミンAの前駆体の役割を果たすが、プロビタミンA活性は、β-カロテンと比べて50%以下である。実験的な化学式は、C30H40Oである。
アポカロテナールは、橙色から橙赤色で、食品や医薬品、化粧品を着色するのに用いられる。製品の形態に応じ、油脂食品(マーガリン、ソース、ドレッシング)、飲料、乳製品、菓子等に用いられる。E番号はE160eで、アメリカ合衆国[1]、EU[2]、オーストラリア及びニュージーランド[3]では食品添加物としての利用が認められている。
疫学研究により、β-カロテンを多く摂取し、血中β-カロテン濃度が高い人は肺癌になる確率が低いことが示された。しかし、β-カロテンの摂取量の多い喫煙者では、恐らく過剰なβ-カロテンの分解生成物が血中ビタミンA濃度を減らしてしまい、喫煙により誘導される肺細胞の増殖を悪化させるため、癌のリスクを高めることが明らかとなった。この挙動に関与するβ-カロテン分解生成物の主なものは、アポカロテナールであると考えられており、ある研究では、β-カロテン自体では反応を示さなかった細胞培地で、アポカロテナールは変異原性、遺伝毒性を示したことが報告されている[4]。