青春時代の彼女は詩や戯曲を執筆したり、アマチュア演劇を主宰したりしていた[1]。18歳の時に『The Dangers of Coquetry』と題した小説を執筆した。
1801年には『Father and Daughter』というタイトルの小説を上梓した。正真正銘の空想と哀感を表していると特徴づけられた[3]この小説は人を欺く美徳と家族との調和について描かれている。この小説が出版された後、彼女は頻繁に小説を発表するようになった。1802年に発表した『Poems』という本は第6版を重ねた。小説執筆を続けるようにとの夫からの激励を受けて、女性教育や結婚生活、および奴隷制度廃止への探求を描いた『Adeline Mowbray』を1804年に上梓した。特にこの小説はオーピーの旧友であるメアリ・ウルストンクラフトの経歴に関わるものとして注目されている。アメリカ人実業家のギルバート・イムレーとの婚外恋愛は哲学者のウィリアム・ゴドウィンとの結婚の時と同じように取り沙汰された。それまでのゴドウィンは女性を財産のように所有することによる制度としての結婚というものに反対していたが、ウルストンクラフトの妊娠が発覚したためにそれまでの信条を覆す形で結婚した。この小説の中で、アデリーンは結婚に対して強硬に反対する哲学者と早くに関係を持ち、あいにく自分の見識に反して地主の西インド人(英語版)男性との結婚を説得されるのである。この小説はアデリーンが自らを犠牲にして貧困から救った混血女性とその家族の物語であり、奴隷制度廃止論者の感情も引き入れている。
この小説には続編がある。以下に記す。
Simple Tale(1806年)
Temper(1812年)
Tales of Real Life(1813年)
Valentine's Eve(1816年)
Tales of the Heart(1818年)
Madeline(1822年)
『The Warrior's Return and other poems』は1808年に出版された[4]。
1825年、オーピーは長年の友人でありノーウィッチでの隣人でもあったヨゼフ・ジョン・ガーニー(英語版)とその姉妹たちの影響力で、亡くなったばかりの父親からの反対があったにもかかわらずキリスト友会に入会した[3]。彼女の人生における休息は主に旅行や慈善事業活動に費やされた。それまでの間、1826年には「The Black Man's Lament」と題した反奴隷制度に関する詩集を、1834年には「Lays for the Dead」と題した礼拝用の詩集本を出版した[6]。またノーウィッチで婦人反奴隷制度協会を結成すべく、慈善家のアンナ・ガーニー(英語版)とともに働いた[7]。反奴隷制度協会は18万7000人の署名を集めて纏めた請願書をイギリス議会に提出した。請願書の冒頭に署名されたのはアメリア・オーピーとプリシラ・バクストンの2名の名前であった[8]。オーピーは1840年にロンドンで行われた反奴隷制度世界会議(英語版)に赴いた。その記念となる絵画には彼女が数少ない女性のひとりとして描かれている。
^Tong, Joanne (Winter 2004). “The Return of the Prodigal Daughter: Finding the Family in Amelia Opie's Novels”. Studies in the Novel36:4 (4): 465–483. JSTOR29533647.
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