アライヴ・イン・ウルトラワールド

『アライヴ・イン・ウルトラワールド』
スティーヴ・ヴァイライブ・アルバム
リリース
録音 2000年
ジャンル ハードロックヘヴィメタルプログレッシブ・ロックインストゥルメンタル
時間
レーベル エピック・レコード
プロデュース スティーヴ・ヴァイ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 122位(フランス[1]
  • スティーヴ・ヴァイ アルバム 年表
    セヴンス・ソング
    (2000年)
    アライヴ・イン・ウルトラワールド
    (2001年)
    The Secret Jewel Box
    (2001年)
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    アライヴ・イン・ウルトラワールド[2]』(原題:Alive in an Ultra World)は、スティーヴ・ヴァイ2000年に録音・2001年に発表したライブ・アルバム

    背景

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    アルバム『ウルトラ・ゾーン』(1999年)のプロモーション・ツアーにおいて、ヴァイは各国に捧げる曲を作り、ライブ録音するという試みを行った[3]。ただし、曲のモチーフになった国と、録音地は必ずしも一致しておらず、例えばポーランドに捧げられた「ジャイアント・ボールズ・オブ・ゴールド」はギリシャで録音、ドイツに捧げられた「ザ・ブラック・フォーレスト」はスコットランドで録音された[3]。収録曲「デヴィルズ・フード」には、フランク・ザッパの曲「Dog/Meat」からの引用が含まれており、オーストラリアに捧げられた「ライト・オブ・ザ・ムーン」には「ワルチング・マチルダ」からの引用が含まれている[3]

    大部分の曲は、純粋なライブ音源ではなく編集やオーバー・ダビングといった修正も行われているが、「デヴィルズ・フード」と日本盤ボーナス・トラック「メイプル・リーフス」は無修正で、前者ではヴァイのギターの弦が切れたのに伴うメンテナンス中のMCなども、そのまま収録されている[4]

    反響・評価

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    母国アメリカでは、『ビルボード』の各種チャート入りを逃す結果となった[5]。一方、フランスでは2001年6月23日付のアルバム・チャートで122位を記録した[1]

    収録曲「ウィスパリング・ア・プレイヤー」は、第44回グラミー賞で最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされた[6]。William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け、全体像に関して「基本的には、いつものヴァイの音楽性」と評しつつ、「イベリアン・ジュエル」、「インカンテーション」、「バブシカ」、「ライト・オブ・ザ・ムーン」といった曲に関しては「ご当地の音楽からの影響が明示されている」と評している[3]

    収録曲

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    特記なき楽曲はスティーヴ・ヴァイ作。各曲の録音情報はCD英文ライナーノーツに準拠。

    ディスク1

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    1. ジャイアント・ボールズ・オブ・ゴールド - Giant Balls of Gold - 4:45
    2. バーニング・レイン - Burning Rain - 4:50
    3. ザ・ブラック・フォーレスト - The Black Forest - 6:38
    4. アライヴ・イン・ウルトラワールド - Alive in an Ultra World - 3:53
      • スロベニアに捧げた曲で、2000年4月13日のスロベニア公演で録音された。
    5. デヴィルズ・フード - Devil's Food - 10:09
      • オランダに捧げた曲で、2000年3月7日のオランダ公演で録音された。
    6. ブラッド・アンド・グローリー - Blood and Glory - 4:53
    7. ウィスパリング・ア・プレイヤー - Whispering a Prayer - 8:45
      • アイルランドに捧げた曲だが、12月10日のアルゼンチン公演で録音された。
    8. イベリアン・ジュエル - Iberian Jewel - 4:38

    ディスク2

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    1. ザ・パワー・オブ・ボンボス - The Power of Bombos - 5:04
      • ギリシャに捧げた曲で、2000年4月19日のギリシャ公演で録音された。
    2. インカンテーション - Incantation - 8:53
    3. ライト・オブ・ザ・ムーン - Light of the Moon - 5:47
      • オーストラリアに捧げた曲だが、2000年3月5日のベルギー公演で録音された。
    4. バブシカ - Babushka - 6:42
      • ルーマニアに捧げた曲で、2000年4月12日のオーストリア公演の本編と、4月15日のルーマニア公演におけるサウンド・チェックの録音が使用された。
    5. ビイング・ウィズ・ユー(イン・パリス) - Being with You (In Paris) - 6:24
      • フランスに捧げた曲で、2000年4月1日のフランス公演で録音された。
    6. プリンシペッサ - Principessa - 5:51
      • イタリアに捧げた曲で、2000年3月30日のイタリア公演で録音された。
    7. ブランドス・コストゥーメス(ジェントル・ウェイズ) - Brandos Costumes (Gentle Ways) - 6:03
      • ポルトガルに捧げた曲だが、2000年3月19日のスペイン公演のサウンド・チェックで録音された。

    日本盤ボーナス・トラック

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    1. メイプル・リーフス - Maple Leafs (Steve Vai, Mike Keneally) - 2:28
      • カナダに捧げた曲だが、2000年3月13日のアイルランド公演のサウンド・チェックで録音された。

    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    • エリック・ゴールドバーグ - キーボード(on "Whispering a Prayer")
    • クリス・フレイジャー - ドラムス(on "Whispering a Prayer")
    • Shankar - ヴァイオリン(on "Babushka")
    • Scott Palacios - スネアドラム(on "Babushka")、アコーディオン(on "Being with You (In Paris)")
    • ボブ・カーペンター - アコーディオン(オーバー・ダビング)(on "Being with You (In Paris)")
    • John Pustal - ナレーション(on "Being with You (In Paris)")

    脚注

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    1. ^ a b lescharts.com - Steve Vai - Alive In An Ultra World
    2. ^ 日本盤CD(SRCS 2511-2)の帯の表記に準拠。
    3. ^ a b c d Ruhlmann, William. “Steve Vai - Alive in an Ultra World Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年7月7日閲覧。
    4. ^ 日本盤CD (SRCS 2511-2)英文ブックレット内トラック・リスト
    5. ^ Steve Vai - Awards”. AllMusic. 2016年6月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月7日閲覧。
    6. ^ Steve Vai - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2022年7月7日閲覧。